ギター演奏のみならず、音楽全般で劇的な速いパッセージのフレージングは魅力的ですよね。ギターでは実際に発音するテクニックは最終的に右手にかかっています。オルタネイトピッキングの安定は不可欠ですが、それだけでいいのでしょうか?
音楽的な演奏が可能となるスウィープ奏法
ギター、特にロックギターにおいて速いフレーズは魅力的ですよね。
一連の速弾きギタリストはどうしてあのようなスピードで演奏できるのでしょうか?
それには秘密があります。
そうです。スウィープ奏法です。
オルタネイトピッキングでは同一弦上の速弾きでは有効で、最もリズムが安定する方法ですが、弦移動の多いもの、具体的にはアルペジオ系フレーズには高速で弾くには無理がある場合がでてきます。
オルタネイトでトライすることがリズム面では最適ですが、極めて高度な右手のテクニックが必要になります。
アップテンポな曲の場合など、物理的に不可能な場合も出てきます。
そういう時にスウィープ奏法が必要となってきます。
スウィープ奏法とは簡単に言うと異なる連続した弦を同一方向のピッキングで連続的に弾く奏法のことを指します。
ほうきで掃くような動作から由来しています。
多くはコードトーンのアルペジオフレーズを弾くので、ブロークンコードとも呼ばれます。
スケール的な動きはフルピッキングで対応できますが、音程差も少なく、オクターブ内での動きが多いのに対し、スウィープ奏法の場合はコードアルペジオが中心のため、極めて音楽的な演奏が手軽に可能となります。
是非練習メニューに加えることをお勧めします。
コードトーンを同時にマスターできる
では実際にギターでスウィープ奏法を練習してみましょう。
まずシンプルな3本の弦での動きをマスターしましょう。
3弦9フレット左手薬指で押さえダウンピッキングします。
続けて2弦8フレット左手中指で押さえ、引き続きダウンピッキング。
続けて1弦7フレット左手人差し指で押さえ、引き続きダウンピッキング。
基本的にはこのような動作です。
左手は各音を弾くときに的確に押さえていきます。
コードトーン(この場合Em)だからといって左手でコードを押さえっぱなしではいけません。
これはとても重要です。
ノイズが気になるようならば、右手はミューーと気味で練習しましょう。
繰り返してコツを掴んでいきましょう。
実際、ギターを持って数多く弾いた人が速弾きに効果的なスウィープ奏法をマスターできると同時にコードトーンの理解も深まります。
練習メニューに取り入れて、流暢な速弾きを目指していきましょう。