実用的でカッコイイ、エレキギターのフレーズを練習してみましょう。
ギターのフレーズを、リフという言い方もします。ギターリフレイン、つまり「何度も繰り返すフレーウ」ということですが、アッコいいフレーズを知っていると、将来ライブをすることになっても、アドリブとして使えますし、何よりカッコイイギターフレーズを眼の前で弾かれたら、それだけでカッコイイと思われます。
1.ペンタトニックでフレーズを弾く
エレキギターのペンタトニックをフレーズとして練習してみましょう。
ペンタトニックと聞いて、聞いたことがある!と思う方と難しそうだなと思う方もいらっしゃると思います。実際に、既にペンタトニックスケールをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
これは、ペンタ(5音)のトニック(構成音)という意味の言葉で、ギターを弾く上でとても重要なスケールとなります。
通常の音階は「ドレミファソファシ」の7音ですが、これを「ドレミソラ」の5音と考えてみてください。ペンタトニックにはメジャースケールとマイナースケールがあります。どちらのスケースにも「ルート」がどこにあるかということが重要になりますので、「ルート」の位置をどの指で押さえるかということに注意して覚えてください。
その前に「ルート」の説明をしなければなりません。
「ルート」とは、例えば「C」であれば「ド」=「C」。「D」であれば「レ」=「D」のことです。これは、この図を見てみたらお分かりいただけるかと思います。
A B C D E F G
ラ シ ド レ ミ ファ ソ
基本:「6弦ルート型」のペンタトニック
6弦のルート音を使う基本のペンタトニックです。
「C」のメジャー・マイナーの「6弦ルート型」のペンタトニックを練習してみましょう。他に「5弦ルート型」のペンタトニックもありますが、ここでは「6弦ルート型」を少し学んでみましょう。
画像の上の図は、6弦のルート音に小指を載せて弾くメジャーペンタトニックの基本形です。下の図は、6弦のルート音に人差し指を載せて弾くマイナーペンタトニックの基本形です。
4フレットずれていますが、同じポジションをしているのがよくわかると思います。
最初は位置を覚えるのが難しいかもしれませんが、練習あるのみです。練習して覚えてしまいましょう。
この形の中で、どんな順番で弾いてもカッコよく聞こえます。その中で適度にチョーキングしてみると、またカッコよさにオリジナリティが加わります。
他に、5弦ルート音を中心とするペンタトニックもありますが、それは別の機会に。
2.パワーコードでフレーズを弾く
エレキギターをカッコよく弾くのに、パワコードというものがあります。
パワーコードは、最低限のコードを弾いて、より強く印象的な音をカッコよく弾くのによく使われます。また、パワーコードを弾くのに、普通に弾く方法と「ブリッジミュート」を用いて軽快にパワーコードを弾くという方法があります。
「ブリッジミュート」の記号は、普通 M と示されます。ブリッジミュートが続く場合は、ブリッジミュートの指定音符を囲むようなマークで示されます。
「ブリッジミュート」とは、コードを弾くときに、ピックを持つ手を軽く弦を触ることで弦の鳴りをある程度止めておく、というテクニックです。やり方は、ピックを持った利き手をエレキギターのボディにある弦が集中しているブリッジ面に当てて弾くという方法です。
ピックを持つ手を、弦を弾くポーズをしたまま弦に押し当てると、手の腹の側面が弦に当たると思います。手の腹の側面を弦に押し当てていると、弦が余計に振動せずに、タイトが音が出ると思います。それが「ブリッジミュート」の音です。リズムが締まり力強くロックっぽく聞こえます。
パワーコードを普通に弾く方法と、「ブリッジミュート」を交互に弾いてみたりすると、よりフレーズっぽく聞こえると思います。
どうですか?出来ましたか?練習のためのフレーズをご紹介しましたが、これだけのフレーズを弾いてみるだけでも、エレキギターを弾くのが楽しくカッコイイと改めて思いますね。