ペンタトニックの「ペンタ」とは「5」のことで、5つの音で成り立っています。「スケール」とは、日本語で簡単に言うと「音階」のことです。
「ファ」と「シ」を抜いた5音の、「ドレミソラ」で構成され、ブルース、ジャズ、ロック問わずにエレキギターの基本となるペンタトニックスケールを学ぶ、ギター理論の第一歩と練習メニューのご紹介です。
ロックに限らず、ブルースでもジャズでも、エレキギターの基本はペンタトニックスケールにあると言っても過言ではありません。
ペンタトニックスケールと聞いて、あれ?難しそうだな、お覚えられるかな?と躊躇してしまうかもしれませんが、ポジションを覚えるのはそんなに難しくはありません。
ポジションのコツと慣れです。何はともあれ、目で覚え、音で覚え、指で覚えてしまいましょう。ペンタトニックスケールの練習メニューを用意してみました。
まず基本のメジャーペンタトニックは、ルート音を小指で押さえます。マイナーペンタトニックは、ルート音を人指し指で押さえます。
これを基本として覚えておくと、6弦ルートや5弦ルートに位置をずらした時にも応用が出来ます。ただ、この場合2弦がイレギュラーなので、それだけ覚えておけば大丈夫です。
1.6弦ルートペンタトニック
メジャーペンタトニックはルート音を小指で、マイナーペンタトニックはルート音を人差し指で抑えるということを頭に置いてみましょう。
図では、メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックをわかりやすく説明しています。
ここでは仮に「C」(ハ長調でルートは ド )を例にしています。「C」の6弦ルートは8フレットにあります。このルート音をどちらで押さえるかによって、メジャーとマイナーが分かれるというわけです。図のように、弾いてみましょう。
6弦の8フレットのルート(ド)を小指で押さえた形で、それぞれ指をポジションに置いてみてください。→Cメジャーペンタトニック
6限の8フレットのルート(ド)を人差し指で押さえた形で、それぞれ指をポジションに置いてみてください。→Cマイナーペンタトニック
それぞれ他のコードに合うルートが6弦にまだあります。例えば、G、A、B、C、D、E、Fもそれぞれ位置を調べてみてください。フレットの低い位置や高い位置にあるルートのペンタトニックは多少難しい位置になるかもしれませんが、可能な限り、やってみてください。
最初は位置が覚えられないのと、運指がうまく出来ないという壁に当たるかもしれませんが、何より練習を続けることで、指は動いていきます。
また、位置もしっかり覚えることが出来るようになります。何度も練習することで、音のイメージも頭に記憶出来るようになります。
少しおかしな音を弾いてしまったら、そこで違和感を覚えるようになったら、完全にペンタトニックをマスター出来たということになるでしょう。そのために、この図を練習メニューの一つとして、練習し続けてくださいね。
2.5弦ルートペンタトニック
エレキギターには、6弦ルートのペンタトニックの他に、5弦ルートのペンタトニックというものもあります。ペンタトニックは基本的に相似形担っているので、基本は同じ押さえ方で大丈夫です。
ただ、皆さんもお気づきかと思いますが、2弦だけはフレットに横並びにならず、1音ずれていますので、この5弦ルートペンタトニックではそのイレギュラーな性質を忘れてはなりません。
6弦ペンタトニックで覚えた指のポジションのまま、5弦に移動してみましょう。
そして、その形のまま、2弦のところの2音だけ高音側に1フレットずらしてみます。これが、5弦ルート型のペンタトニックです。
メジャーペンタトニックやマイナーペンタトニックの指の位置は、6弦と同様に、ルート音を小指で押さえる形だとメジャー、ルート音を人差し指で押さえる形だとマイナーとなります。2弦のイレギュラーな性質を忘れないようにして、弾いてみましょう。
因みに、図では「D」のマイナーペンタトニックの形を示しています。
こちらも、最初は位置が混乱して6弦ルートのように2元の位置移動を無視して弾いてしまうこともあるかもしれません。運指もうまく出来ないかもしれません。そこは、練習あるのみです。
この図を練習メニューとしてまずは、下から上へ、また上から下へ、繰り返し練習してみましょう。それが出来るようになったら、その位置の中で、好きなように弾いてみてみましょう。たまにチョーキングをしてみたりすると、よりオリジナリティのあるアドリブになると思います。