運指とは、簡単にいうとギターを演奏するときの指の動きのことです。
右利きの場合は左手でネックを握るほうの指の動きですね。
スムーズな運指ができるようになると、どんなに速いテンポの曲でもしっかりと弾けるようになります。
これから運指が上達する練習方法をご紹介します。
1.解放弦ありのドレミファソラシドを使った練習
ギターの教則本には最初の練習メニューとしてほぼ必ず載っていますね。
運指を上達させるのに初心者でも手軽にできる練習方法だからです。
まずは、練習する前にうまく弾けるようになるポイントをご紹介しましょう。
指で押さえるときはフレットという、指板についている金属の棒に近い位置を押さえるようにしましょう。
では練習してみましょう。
ドは薬指で5弦3フレット、レは4弦の解放弦をピッキングします。
解放弦とはフレットを押さえず、指を離した状態のことです。
ミは中指で4弦2フレット、ファは薬指で4弦3フレット、ソは3弦の解放弦です。
ラは中指で3弦2フレット、シは2弦の解放弦、高いドは人差し指で2弦の1フレットです。
一音ずつ正確にピッキングして、しっかりと音を出すことが大事です。
ドレミファソラシドがきれいに出るようになったら、次は高いドから、ドシラソファミレドと戻っていきます。
そしてまた低いドから、というように何度も行ったり来たりを繰り返しましょう。
このときメトロノームを使い、その音に合わせてリズミカルに弾くようにしてください。
ピックを使っている人はピックを上下ではじく、オルタネイトピッキングでやりましょう。
アコギの場合は5弦は親指、4弦は人差し指、3弦は中指、2弦は薬指というように、それぞれの指で対応する弦を弾きましょう。
2.小指も使った解放弦なしのドレミファソラシドの練習
今度は小指も使ったギターの運指を上達させる練習です。
小指に慣れていない人は難しいですが、ゆっくり何度も練習すれば必ずできるようになります。
では練習してみましょう。
ドは中指で5弦3フレット、レは小指で5弦5フレット、ミは人差し指で4弦2フレットです。
ファは中指で4弦3フレット、ソは小指で4弦5フレット、ラは人差し指で3弦2フレットです。
シは薬指で3弦4フレット、高いドは小指で3弦5フレットです。
これも最初の練習のときと同様に、高いドから戻っていくのを繰り返してください。
慣れてきたらメトロノームのテンポを徐々に上げて練習をしてください。
それから指が動く限界のテンポを徐々に上げていくように、自己新記録を更新するように練習します。
速いテンポを弾くときのポイントは、なるべく左手を移動させずに押弦することです。
また、指を指板から大きく離さないように最小限の動きを心がけてください。
3.小指が動かない人のための練習
運指の上達には小指の動きが欠かせません。
小指の動きがぎこちない人は、小指の動きをスムーズにする練習をしましょう。
まず人差し指と小指だけを使います。
人差し指で6弦1フレットを押さえてピッキングし、次は小指で6弦4フレットを押さえてピッキングしましょう。
次は人差し指で5弦1フレット、次は小指で5弦4フレットというように、フレットの場所は変えずに6弦から1弦へ下がっていくようにピッキングしていきましょう。
上記の練習と同じように上から下へ、下から上へできるまで何度も繰り返し練習してください。
今度は中指と小指だけを使います。
中指で6弦2フレットを押さえてピッキングし、小指は6弦4フレットを押さえてピッキングしましょう。
さきほどと同様に6弦から1弦まで上から下へ、下から上へを繰り返します。
最後に薬指と小指だけを使います。
薬指で6弦3フレットを押さえてピッキングし、小指で6弦4フレットを押さえてピッキングします。
これも他の練習とと同じように上から下へ、下から上へを繰り返しましょう。
これが一番難しいと思います。
それは、人間の体が小指を動かすと薬指も連動して動くようになっているからです。
しかし練習を重ねれば、小指だけ、薬指だけを動かすことができるようになります。