エコノミーピッキングとは、弦を移動させてピッキングするところを、そのままダウンさせてピッキングするギターの奏法です。
通常ならオルタネイトピッキングという上下を繰り返すピッキングですね。
しかし、オルタネイトピッキングの場合、下の弦をピッキングしたいとき、わざわざアップさせないといけません。
エコノミーピッキングならアップさせるところをあえてダウンさせることにより、上から下へそのまま移動させることができるので、移動距離を短縮することができます。
このダウン・ダウンするピッキングのおかげで、弦を移動する場合はオルタネイトピッキングより速く弾けるようになります。
これからエコノミーピッキングを上達させる練習方法をご紹介しましょう。
1.3つの音を使ったエコノミーピッキングの練習
まず6弦の5フレットをピッキングして、すぐその下の5弦5フレットをピッキングしてみてください。
このとき、2回ダウンさせてピッキングします。
その後5弦の8フレットをアップでピッキングしてください。
この3つの音を順にエコノミーピッキングで練習してみてください。
ダウン・ダウン・アップを繰り返してみましょう。
今度は試しに3つの音をオルタネイトピッキングで弾いてみましょう。
ダウン・アップ・ダウンを繰り返してみてください。
エコノミーピッキングのほうがスムーズに弦移動のピッキングができるはずです。
2.音を増やしたエコノミーピッキングの練習
今度は6弦5フレット、次に6フレット、その次は8フレットというように、一音ずつ弾いてみてください。
さらに、弦移動して5弦も同じフレットで弾いてみましょう。
6弦から5弦に移動するときがエコノミーピッキングするところですね。
ピッキングの動きはダウン・アップ・ダウン・ダウン・アップ・ダウンですね。
5弦の8フレットを弾いたら、最初の6弦5フレットに戻るのをくりかえしてみてください。
3.6弦から1弦に移動するエコノミーピッキングの練習
先程の6弦5フレット、次に6フレット、その次は8フレットをフレットを変えずに1弦まで下りていくように弾いてください。
5回エコノミーピッキングするポイントがあるはずです。
これもピッキングの動きはダウン・アップ・ダウン・ダウン・アップ・ダウンですね。
弦移動するときにスムーズにダウンを繰り返すのがポイントです。
ギターを速く弾くためには、左手の弦を押さえる動きと右手のピッキングする動きを連動させることです。
指板から指を離すとき、指板から離れすぎると次の弦を押さえるときの動作が遅くなります。
指が弦に触れるか触れないかのギリギリのところでキープしましょう。