エレキギターの練習に、実は非常に重要な役目を果たすのがメトロノームです。メトロノームと言えば、ピアノを弾くお宅にあって、ピアノの上にちょこんと乗っているアレですね。
ギタリストのためには、例えばマルチエフェクターの中にもメトロノーム機能があったり、またスマホでもパソコンでも、メトロノームを提供しているところがあるので、それを利用しているミュージシャンも多いようです。
エレキギターにメトロノームがなぜ必要かと言いますと、これはいろいろあります。まず、音楽の速度を速すぎにならないように、遅くならないように、速度を体で覚えさせるために必要です。
また、例えば八分音符や十六分音符など、細かな音符の羅列したメロディーやソロを、リズムにあわせて演奏出来るように練習させる目的もあります。
これは、速度が速すぎにならないように遅すぎないようにということと似ているのですが、リズムを刻む練習のためにわざとピッチを遅くして、八分音符なり十六分音符の1音に合わせて、一つ一つの音を正確に刻ませる練習をさせているのです。
具体的なメトロノームを使った練習法のご紹介をさせて頂きます。
1.メトロノームを拍に合わせて鳴らしてみる
この練習では、曲の速度に合わせて弾くことをメインにしたトレーニングが出来ます。
拍を自分のものにすると、曲全体に渡って、自分の拍でリズムを刻むことが出来て、例えばバンドの練習時などでも、速すぎたり遅くなったりしなくなるものです。
拍を自分のものにして、曲全体の流れを壊すことなく、演奏するために、メトロノームはとても重要です。
2.メトロノームを細かな音符の1つに合わせて鳴らしてみる
もう一つの方法は、前述したように、八分音符や十六分音符など、速弾きをするような速い速度の曲を練習するときに、その八分音符や十六分音符の1拍に合わせて、メトロノームの1泊を合わせてみるという方法もあります。
例えば、全体の速さの拍が120だった時などでも、練習のためには、メトロノームのメモリを120にしないで、30や40にしてみるという方法です。
そうすると、ものすごくゆっくりのスピードに全体はなりますが、音符一つ一つを大切に弾くことが出来るので、自然プレイヤーも一つ一つの音を大事に弾ける練習が出来るということになります。これは、非常に重要な練習方法なのですね。
一人で練習をしていると、ついメトロノームなんて面倒くさいやと思いがちですが、メトロノームなしで練習しているギタリストとメトローノームありで練習しているギタリストでは、将来的に「拍を取る」能力では雲泥の差になってきます。
是非、毎日のエレキギターの練習の際に、メトロノームの活用をお勧めします。