ギターでいうビブラートとは、押さえた弦を上下に引っ張る動作を素早く繰り返すことで、音程を上げたり下げたりさせて音を揺らすことです。
歌の歌唱法のビブラートのように、音に感情的な表現をつけることができます。
ギターなら、フレーズの最後のロングトーンをビブラートさせるときによく用いられますね。
そこで今回はビブラートが上達する練習メニューをご紹介しましょう。
1.ビブラートの基本
まずはビブラートの基本から練習していきましょう。
人差し指で2弦9フレットを押さえてください。
9フレットを押さえたままピッキングして音を鳴らした後、手首を捻るようにして弦を人差し指で上下させてみてください。
このとき、チョーキングするというよりは、指を固定したまま手首の捻りを繰り返す動きでビブラートさせるようにしましょう。
弦を大きく上下させると、音の振れ幅が大きくなり、弦を小さく上下させると振れ幅が小さく小刻みなビブラートがかかりますね。
曲に合わせてビブラートの振れ幅を変えてみるとよいです。
スローテンポならゆったりしたビブラート、アップテンポなら小刻みに揺れるビブラートを使うなど、ビブラートを使い分けてみましょう。
2.薬指でビブラート
今度は薬指で押弦するギターのビブラートを練習しましょう。
薬指で2弦11フレットを押さえてピッキングしてください。
人差し指でやったときのように、手首を捻るようにしてビブラートをかけてみましょう。
薬指の場合は、人差し指と中指も使って弦を押さえるとビブラートをかけやすいです。
このとき、ギターのネックも揺らすようにするとビブラートがかかりやすいですね。
何度も繰り返して上達させてください。
3.小指でビブラート
次は小指で押弦するギターのビブラートを練習していきましょう。
小指で2弦12フレットを押さえてください。
このときも小指を固定して手首を捻るように動かしてビブラートをかけていきましょう。
小指でビブラートをかけるのは少し難しいですが、薬指と同じように人差し指から小指まで弦を押さえるようにするとやりやすいですね。
以上の方法でビブラートを上達させてください。
ちなみに、ビブラートをかけるときは曲の雰囲気に合ったビブラートをかけるようにすると、曲にはまりやすいですね。
それと、曲中でビブラートを多用しすぎるとうっとうしく聴こえてしまうこともあるので、ギターの音を装飾させる程度にビブラートをかけるようにしましょう。