エレキギターを弾く際に、初心者経験者問わずに見るものと言えば譜面です。
譜面に書かれている記号や表記を正しく理解していないと、演奏は出来ませんし、曲を覚える事も出来ません。
この機会にどんな記号や表記があるのか、と言うのを理解しておきましょう。
1.譜面の基本的な見方
エレキギターに使用されるTab譜と言うタイプの楽譜ですが、音の高さが数字に置き換わっているだけで、その他は普通の譜面と変わりません。
ですので音の長さは当然、全音符、二分音符、四分音符、八分音符、十六分音符と言った記号で記されています。
全音符は数字を丸で囲んだもの、二分音符は数字を○で囲んだものの上に棒が付いているものです。
四分音符は数字の上に棒が付いたもので、八分から先は、音が短くなるにつれて旗の数が増えていきます。
この程度は細かく説明しなくても初心者の方でも理解している事と思います。
譜面の表記は通常、上に五線譜と下にTab譜で二段の構成で表記されているものが一般的です。
エレキギター初心者の方は、とりあえずはTab譜だけ読めれば問題はないと思います。
ですが、上達をしていく為には、五線譜も読める様にしておくとより理解も深まるでしょう。
では次に、五線譜とTab譜の左側にCの様な形をした記号があった場合、これが何を意味しているか分かるでしょうか。
これは拍子が四分の四拍子であることを示しており、楽譜によって四分の四拍子と表記されているものとCの様な記号で表記されているものがあります。
Cの様な記号は簡略化した記号なだけですので、四分の四拍子と同義であると解釈してもらって構いません。
次に、一定間隔毎に縦の線で線譜が区切られていると思いますが、これは小節の区切りを示しており、縦線(じゅうせん)と言います。
他にも複縦線、終止線と呼ばれるものがあり、線の太さや本数で分けられます。
2.進行方法を示した記号
進行方法と言うのは、楽譜をとんな風に読んでいくかと言う事です。
3分の曲があったとして、その曲を楽譜にした場合、譜面は相当な長さになると思います。
ですが、何小節かを繰り返し演奏している場合、同じものを演奏しているのに楽譜にズラズラと並べていては効率的ではありません。
そこで、反復記号と呼ばれるものを使用することによって簡略化が図られています。
反復記号としてはリピート・マーク、プリマ・ボルタ、セコンダ・ボルタ、D.C.(ダ・カーポ)、D.S.(ダル・セーニョ)などがあります。
また、D.C.やD.S.を使用する際に、コーダ、トゥコーダと呼ばれる記号も使用されます。
記号がどの様な形かまでは文章では説明しきれないので、簡単な役割の紹介だけをしておきます。
リピート・マークは、この記号が付いているところまで演奏したら最初まで戻ることを意味しています。
もしくはリピートマークで閉じられている小節を繰り返す意味を持ちます。
また、リピート・マークが使用されている場合、プリマ・ボルタとセコンダ・ボルタも併用されている場合があります。
この場合は、リピート・マークで戻る前はプリマ・ボルタの付いている小節を弾きます。
そして、リピートした後はプリマ・ボルタの小節を飛ばしてセコンダ・ボルタの小節から演奏すると言う形になります。
D.C.の役割は、D.C.の書かれている小節まで演奏し終わったら曲の頭まで戻って演奏することを意味しています。
対してD.S.はセーニョ・マークと呼ばれるマークの付いている小節に飛ぶことを意味しています。
コーダはリピートした際に、トゥコーダの書かれた小節からコーダに飛んで演奏する意味を持ちます。
簡単に基本的な記号の役割を書きましたが、当然記号はこれだけではありません。
初心者の方がエレキギターを練習していく中で、もっと沢山の記号を目にすることと思います。
ですが文章だけでは説明しきれないうえに、その数も多いですので練習を重ね上達していく中で一つずつ理解していくようにしてください。