エレキギター初心者の方が練習している時「なんだか音がビリビリした感じがする」と言った時や「凄く押さえにくい」と思ったことはないでしょうか?
もしかしたら、その原因は弦高にあるかもしれません。
そこで、今回は弦高の重要性について説明していきましょう。
1.弦高ってなに?
まず弦高とは何かと説明すると、フレットから弦までの隙間の高さの事を言い、この高さの違いによって様々な効果が生まれます。
ただし、先述した様にデメリットも存在し、初心者の方が悩まされる原因の一つになっている場合もあります。
エレキギターをある程度やっている方であれば、自分でセッティングを変えることも可能ですが、初心者の方はそうはいきません。
もちろん、先述したビリビリした音や押さえにくいと言った原因はテクニックの未熟さからくる場合もありますし、他の原因である場合もあります。
気になる様であれば一度楽器店などで弾いてもらい同じ他の人が弾いても同じ症状が出るかどうか見てもらいましょう。
2.弦高の高低の違い
ある程度エレキギターを弾いていると、自分に扱いやすい様にエレキギターを改造したくなってくると思います。
その時に選択肢の一つとして挙げられるのが弦高の調整ですが、この弦高を調整してやることで、ギターの性格が変わってきます。
当然、それに加えて音質も変わってきますので、弦高を自分で調整出来る様になっておいて損はありません。
また、一般的に弦高の高さは6弦から1弦を平均して2.0mm前後となります。
弦高の高さの調整は0.何mm単位での細かい調整になる上、オクターブチューニングなどが必要な場合もあります。
では、弦高の高低の違いによるメリットとデメリットを紹介していきましょう。
1.弦高が低い場合
弦高が低いメリットとしては、弦のテンションが低く(張力が低く)なるので弦を押さえやすくなります。
初心者の方で弦の張りが強くて押さえにくいなどの場合、弦高を低くすることで押さえやすくなり上達しやすくなるかもしれません。
押さえやすくなる分、押弦に必要な力が少なくなる為速弾きがしやすくなるなどのメリットもあります。
初心者に対するデメリットとしては、弦高が低くなる分ミュートミスによってフレットに弦が当たり、不要な音がなってしまう事です。
また、低くなりすぎると弦が振動した際にフレットに振動した際にフレットに触れてしまい、ビリビリとした音を出してしまいます。
これを俗に弦がビビると言い、この状態で練習していても上達は出来ません。
他にもテンションが低くなるので、サスティーン(音の伸び)が悪くなるなどのデメリットも存在します。
2.弦高が高い場合
弦高が低い場合と逆で、高くなる分テンションが高くなるので押さえにくくなります。
弦高が低くビビりが出ている場合、弦高を高くしてやることで改善されることも多いです。
また、テンションが上がる分サスティーンが良くなるメリットもあり、フレットから弦が離れる分ミュートが行いやすいです。
デメリットとしては、弦高が高くなる分押弦の際に力が必要になり、音が出し辛くなります。
また弦高が高くなるとコードを弾いた際に指が弦に触れやすくなってしまい、音が鳴っていない状態に陥ったりします。
それに加え、チョーキングなどの際に力がより必要になってきます。
あまりに弦高が高すぎても上達の弊害になるだけでなく演奏にも難が出てきます。
簡単に説明をしましたが、この様に弦高の高低には一長一短あり、どちらが良いとは言えません。
もちろん最初は違いは分からないとは思いますが、分かる様になってきたら自分の好みの高さに弦高を変えることで、よりプレイの幅が広がるでしょう。