イケてる音楽にいつもあるのは、ギターの音色。「こんなカッコイイフレーズを弾いてみたい!」そう思ったアナタ、ぜひエレキギターを弾いてみましょう!
ギターが大好きの方でしたら、これらの練習で初心者の方でもかなり上達します!最初はFコードが押えられなくても大丈夫ですよ。なぜなら、活躍しているプロのギタリストも最初は初心者なのです。初心者の方も、頑張って練習してエレキギターのプレイヤーになってみましょう!
ギターを弾く前に、準備したいのは、爪の手入れです。右手はともかくとして、左手の爪はどれもきれいに切りそろえて下さい。爪が少しでも長いと、うまく弦を押さえられません。うまく押さえられなかったための、思わぬノイズの原因になることもあります。
「ギターを弾くには、一体まずはなにから始めたらいいの?」
クラシックギターに比べてみると、スチール弦のエレキギターは弦を抑えるのは比較的難しいものです。最初は弦が硬いので、指が痛くてたまらないということがツライかもしれませんが、そこは練習していくとだんだんと慣れていきます。
最初は「コード」から学びたいところですが、初心者のアナタは「指のストレッチ」から始めてみましょう。難関と言われるFコードもここから始めれば、ラクラクになります。
いつかアナタもきっと「早弾きギタリスト」の仲間入りに!
1.左手が動きにくい人のための、3つの指分離トレーニング
「セーハ」というギター用語があります。これは1本の指で全ての弦を抑えるということを表しますが、初心者には最初の関門ともいえるテクニックです。
1.いつでも出来る指分離のトレーニング
硬いスチール弦をセーハするためには、ある程度の左手の握力が必要になります。(ここでは、右利きの人を例にとって、「左手の指」と書いていますが、左利きの方の場合は、それぞれ「右手の指」と置き換えて読み進めてくださいね。)
ギターの弦を「セーハ」するために、握力をまず鍛えましょう。握力を鍛えるためには、スポーツ用の握力トレーニング器具やギター用のトレーニング器具もありますので、それらを使用するとずいぶん鍛えられます。
また、「セーハ」の訓練とともに、指の訓練も必要となります。ピアノをやったことがある人には割と簡単な、それぞれの指を別々に動かす運動ですが、これも初心者には結構難しいものです。
でも大丈夫です。日常的に出来る運動として、こんな運動があります。
机などの平なところに手のひらを下向きに乗せ、机を叩くように指を一つずつ動かしてみましょう。弦の硬さを意識して「このくらい強く押えたら、弦はしっかり押えられるかな?」という気持ちで指を動かしてみましょう。
最初は、一回ずつ机をトンと叩きながら、親指から小指まで巡廻させましょう。次は、親指から小指まで、数回机をトントントンと叩いてみましょう。
親指から小指まで、また小指から親指までを何度もトントンと叩きながら、あまり使わなかった一つ一つの指の筋肉や関節の動きを呼び覚ましていきます。私もずいぶんトレーニングしてみましたので言えるのですが。コレはホントに実感です。
2.いつでも出来る指分離のトレーニング
左手の中指と薬指、また薬指と小指がついくっついて離れない!ということでお嘆きの方。これも練習次第で、分離までの道のりが短くなります。
左手の指を閉じた状態で、中指と薬指だけ離したりくっつけたりのトレーニングを何度かした後、今度は薬指と小指も離したりくっつけたりのトレーニングをしてみましょう。
また、中指と薬指を離した状態にして、その間に右手で拳を作ってグッと押し込んでみましょう。中指と薬指が「離れる」ことを促すトレーニングです。同じことを今度は薬指と小指でやってみましょう。こうすることで、今まであまり離れる必要がなかったために2本の指が離れにくくなっていたのを、敢えて「離す」トレーニングで、分離が出来るようになります。
3.専用器具を使う指のトレーニング
指のトレーニングにも、前述のように器具を使わず日常的にトレーニングをする方法と、また専用の器具を使ってよりギタープレイに強い指を作るトレーニング方法もあります。
例えば、市販品の「VARIGRIP(バリグリップ)」という器具を使って、それぞれの指に負荷を与えて筋力をアップさせると共に、指の分離運動を増進させることが出来ます。
HM系のギタリストの腕を見ると、何気にすごい筋肉質だったりすることに驚くと思うのですが、握力も相当なものだと思いますので、指の分離以前に握力をトレーニングしたいということでしたら、握力トレーニング用の市販品の「ハンドグリップ」などもたくさん発売されているので、適当な商品を選んでみてトレーニングすると、効果は抜群に上がることでしょう。
2.コードを練習しよう
次はコードの練習です。コードを弾けるようになるだけで、実はもう様々な曲をほとんど弾けてしまいます。
コードにもローコード、ハイコード、そしてパワーコードなどがあります。ローコードは、コード学習の初心者がまず出会うものとして考えて頂ければ良いかと思います。また、ローコードに飽き足らずもっと色々なコードを覚えたいということになりましたら、ハイコード(ブリッジ側高ポジションで弾くコード)を覚えたくなるものです。
他に、ロックならではのパワーコードもあります。パワーコードは2音か3音くらいでソリッドな音色を楽しめる力強いコードです。それぞれを学んで、練習していきましょう。
1.ローコード
まずは、1〜5フレット程度の低位置で完結してしまえるローコード(オープンコードとも言う)の練習です。
「セーハ」の特訓をした後なら、初心者には難関とされるFコードも割合簡単に思えるようになります。
メジャーコードの基本は、C(ハ長調)から始まり、D、E、F、G、A、B。
マイナーコードの基本は、Cm(ハ短調)から始まり、Dm、Em、Fm、Gm、Am、Bmです。
それに加えて、後はセブンスコード(例:c7、やメジャーセブンス(例、Cmaj7)、ナインスコード(例:C9)、そして、oddやaddやsusなどの更に音色に変化を取り入れたコードへと変化していきますが、基本は上記のコードが基本となります。
まずは、ローコードの基本コードの位置を、マスターしてしまいましょう。
2.ハイコードを練習しよう
ローコードの基本となるメジャーコードやマイナーコードの位置や音色を覚えたら、今度はハイコードに挑戦です。
ローコードであまり使わなかったネックのハイポジションを使ったコードです。これも、「セーハ」が出来るようになれば、抑えることはほぼ簡単に出来ます。
基本的に、ローコードを出発点として、同じ形で上に移動していったものがハイコードです。ローコードで弾かなかった部分が実は「セーハ」になっていると考えていただいて、順々にハイポジションに移動してみましょう。「セーハ」部分以外の形が、実は同じポジションを押さえているということがおわかりいただけると思います。
3.パワーコードを練習しよう
いよいよ、ロックに欠かせないパワーコードの練習です。
パワーコードは、少ないポジションを押さえることで、力強い音を得られるので、ロックには重宝されます。よく使われるパワーコードは、主に6弦か5弦、5弦か4弦の2音か3音くらいで十分力強い音が演奏出来ます。
ギターには弦が6つもあるのに、2本の弦だけを弾けと言われても「それでは他の弦は弾くの?どうするの?」と心配になりますね。
基本、他の弦は基本的に弾かないか、後で練習するミュートという演奏方法で聴こえなくしてしまいます。また、これも後で練習するブリッジミュートでよりロックっぽく力強く弾くことが出来ます。
まずは、この3つの弾き方を練習してみましょう。ここまでいけば、初心者から一歩進み、音楽に合わせて簡単なリズムを弾いて楽しめるレベルになっていることにビックリするかもしれません。