エレキギターのエコノミーピッキングの1つ、スウィープ奏法をマスターしましょう。スウィープとは、ズバリ「ほうきで掃く」ように弾く奏法のことです。超絶早弾きギタリストの定番のテクニックの一つですね。
スウィープ奏法とは、「ほうきで掃く」ように、ダウンダウンダウン、アップアップアップ、とおなじ方向に幾つかの音符を連続して弾く奏法です。スウィープ奏法は、スウィープピッキングともスウィープアルペジオとも言うことがあります。
HMのイングヴェイやスティーブ・ヴァイなどの超絶ギタリストもよくやるギターテクニックですが、ジャズやブルースギタリストも使用します。
ダウン→アップ→ダウン→アップのオルタネイトよりもエコノミーですが、リズムや音の繋がりを自然に聞こえるようにするには難しい奏法と言えるでしょう。
いくつかスウィープ奏法の練習メニューを用意しましたので、練習してみましょう。
1.エコノミーピッキングのスィープ奏法でワンランクアップ
エレキギターのスウィープ奏法の基礎練習を用意してみました。簡単な三連符の音符ですが、これを履き下ろすように、また履き上げるように弾いてみましょう。
スウィープ奏法の演奏中でも、弾かない音は消す(ミュートする)のは不可欠です。基本的には、5、6弦の弾かない音は右手の腹を少し当てて音を消したり、また可能ならば左手の親指でミュートしたり、1〜3弦などの弾かない音は左手の弾かない指でミュートをしてみましょう。
3つの練習メニューを用意してみました。4弦10フレット、3弦9フレット、3弦12フレットの「ドミソ」を中心として、履き下ろすタイプのもの、履き上げるタイプのもの、混合タイプのものの3つの練習メニューです。最初はゆっくりとしたテンポで練習してみてください。
1.履き下ろすスウィープの練習メニュー
4弦10フレット、3弦9フレット、3弦12フレットの「ドミソ」を1セットとして、4つを履き下ろすように弾いてみましょう。
流れるように1度のピッキングでこの3音を鳴らしてみます。1度で鳴らしますが、リズムが崩れないように、しかも1音一音の音色もはっきりとするように弾くことが大切です。
2.履き上げるスウィープの練習メニュー
今度は、3弦12フレット、3弦9フレット、4弦10フレットの「ソミド」を1セットとして、4つを履き下ろすように弾く練習メニューです。
履き下ろすタイプのスウィープよりも履き上げるタイプのスウィープは難しいです。弦にピッキングが引っかからないように、滑らかに弾くことが大切です。引っかかってしまうと、それぞれの音色も聞こえにくくなってしまいますので、粒の揃ったピッキングが大切です。
3.混合スウィープの練習メニュー
履き下ろすタイプと履き上げるタイプの混合スウィープピッキングの練習メニューもしてみましょう。
スウィープ奏法の実際的なプレイでは、履き下ろすスウィープだけ、履き上げるスウィープだけ、というのではなく、両方が混在して観客に超絶テクニックとしての魅せ場を提供することが多いです。
ピッキングを上から下へ、下から上へ、また上から下へ、また下から上への繰り返しの中で、どれだけ正確なリズムのピッキングが滑らかに出来るかというのも見所になります。
(1)と(2)のスウィープ奏法の練習で学んだ、滑らかに、またリズムを正確に、粒の揃った音色を奏でられるよう練習してみましょう。
2.ワンランクアップしたギタリストになるために
スウィープ奏法は、慣れないと結構難しいテクニックです。ゆっくりと着実に、安定したピッキングが出来るように繰り返し練習して、是非上手なギタリストになって下さいね。