エレキギターの超絶テクニックの一つ、トレモロ奏法をマスターしましょう。トレモロ奏法とは、別名トレモロ・ピッキングと言い、クラシックギターでも「アルハンブラの思い出」などの名曲で使われているテクニックです。エレキギターでは、このトレモロ奏法を指ではなく一つのピックで行います。

粒の揃ったトレモロ奏法をするには、柔らかい手首の動きも重要になります。肩や腕で弾くのではなく、手首のスナップも重要ですので、手首を柔らかくスナップできるようにしてみましょう。ピックも硬く持つのではなく、軽く持つようにして、手首との連動を心がけます。

いくつかトレモロ奏法の練習メニューを用意しましたので、練習してみましょう。


トレモロ奏法の練習メニュー

エレキギターのトレモロ奏法は、1つの音を何度もピッキングする奏法です。大きな振りではなく、小さな振りで細かくピッキングをするのがコツです。

トレモロ奏法とグリッサンド奏法の合わせ技として有名なのが、ベンチャーズの「Pipe Line」(トレモログリッサンド)です。

人気を博した往年の「テケテケテケテケ」ですね。これはグリッサンド奏法も合わせた技法ですが、トレモロ奏法は、弦移動をせず何度もピッキングをするテクニックなので、基本のトレモロ奏法が出来るようになると、テケテケも夢では無くなります。頑張って練習してみましょう。


1.単音のトレモロ奏法の練習メニュー

エレキギターの単音のトレモロ奏法を練習してみましょう。ここでは、4弦の5フレットのトレモロ奏法を用意してみました。



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楽譜では、通常このようにトレモロ奏法について記載してあると思います。1音を、手首のスナップを効かせて「テケテケ」と細かな振動のように音を奏でます。



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特に楽譜には記載はありませんが、例えば、16分音符を16個弾くというようなつもりで、「テケテケ」と弾いてみましょう。リズムに狂いがないように、安定したピッキングが要求されます。


2.複音のトレモロ奏法の練習メニュー

そして練習メニューとして、エレキギターの複音のトレモロ奏法も練習してみましょう。クラシックギターと違い、エレキギターはピックでピッキングをします。こちらも安定したリズムになるように注意しながら、手首のスナップを効かせて、細かな振動のような演奏をします。

練習メニューでは、4弦の5フレットと3弦の5フレットのトレモロ奏法の練習メニューを用意してみました。



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こちらも特に楽譜に記載はありませんが、例えば16分音符を16個弾くというようなイメージで、トレモロ奏法をします。複音ですので、4弦5フレットと3弦5フレットを交互に「テケテケ」と弾いてみます。

複音で隣の弦の高速ピッキングが要求されていますので、インサイドピッキングで演奏する方が良いと思います。

インサイドピッキングは、弦と弦の間にピックを置いて、上下の弦をそれぞれ弾くというピッキング奏法です。

いかがでしたか?最初はゆっくりと練習してみましょう。メトロノームを利用して、リズムに合わせてピッキングをし、だんだんと慣れてきたら、メトロノームの速さを変えて練習してみましょう。