ギターの練習において、時折議論に上がるこの話題「メトロノームを使って練習するべきか」ですが、私は「必須」であると思っています。
初心者のうちはとにかく何をするにもいっぱいいっぱいになりがちです。弦を押さえる手に意識をとられ、ストロークが疎かになっていませんか?
そこでメトロノームがなぜ必要か・使い方などをご紹介したいと思います。
1.メトロノームと音楽
「メトロノームなんか使わずに、ドラムに合せれば良いんだよ」というバンドマンは非常に多いです。
また、メトロノームを使うことで、バンド特有の「ノリ」や「グルーヴ」が損なわれる、と考える方もたくさんいるように思います。
また、弾き語りなどでも独特な「間」で大変艶めかしい演奏をする方もたくさんいます。
確かに、機械的に生み出されたリズムよりも、人間的、感情的な音楽が出来るのは否めませんが、音楽の基礎はリズムにあります。
基礎あっての楽器であり音楽ですので、特にはじめてのうちから、ちょっと上手くなってきたかな?と思うくらいの時から、基礎の基礎、正確なリズムの感覚を身につけるためにも、メトロノームを使って練習してみましょう。良い味を出すのには、下ごしらえが肝心です。
2.具体的な練習方法として
メトロノームとギターを用意します。次にメトロノームを♪=120くらいにセットしてみましょう。(リズムの単位として<♪>を使うことがあります。また、別名 <BPM> Beats Per Minute 両方とも同じ意味で、1分間に何拍とるか、の意味です♪120=BPM 120=一分間に120拍)。
※アナログ、デジタルのメトロノームがありますが、デジタルのもので十分です。
音を出すと「ぴっ・ぴっ・ぴっ・ぴっ…」と止めるか電池がなくなるまで、一定のリズムを刻み続けます。それに合わせてストロークをしてみます。
1.なんでも良いのでコードを鳴らしてみましょう
好きなコードを押さえ、メトロノームに合わせ6弦全部をダウンストロークしてみましょう。(アップ)は空ピッキング【弾かない】です。
ダウン(アップ)ダウン(アップ)ダウン(アップ)ダウン(アップ)…なんとなく出来たでしょうか?では次です。
2.リズムに合わせてブラッシング
ブラッシングは弦を押さえずに、軽く抑えたままピッキングします。ジャッという音です。
こちらもダウン(アップ)ダウン(アップ)…で大丈夫です。
ちなみにちゃんと弾けていると(リズムをとらえていると)クリックの「ぴっ・ぴっ…」という音が消えます。
消えるまで頑張ってみて下さい。出来ましたら最終工程です。
3.(アップ)をせず、単音でブラッシング
ぐっと難しくなります。今まで6弦全部を鳴らしていましたが、ピッキングを1本の弦にしてみましょう。どの弦でも構いません。
なおかつ、ダウン・ダウン…と繰り返すことで、難易度が今までの比ではありません。
これでクリック音を消すことが出来れば、リズム感がかなり良くなったはずです。
この練習はかなり有効です。何百回・何前回とクリック音を聞くことになるので、リズム感は自ずとよくなります。また、ストロークの練習にもなりますので、無意識のうちにリズムが取れたストロークが出来るようになります。
騙されたと思って試してみてはいかがでしょうか?効果は保証しますよ。