ギタリストで集まって、弾き始めたころの話をすると、指の皮の話が必ずと言って良いほど出てきます。
特にエレキギターを弾く人に多いのですが「最初はあんな細い鉄の弦押さえていて、手が切れるかと思った」とか「最初は指が痛くてしょうがない」など。
それでも続けて練習していると、必ずある体の変化を感じます。「あれ?指の皮が固くなっている…」という風にです。
1.指の皮が固くなる
人間の体は不思議なもので、ダメージがあったところを自分で強化していきます。アコースティックギターやエレキギターの弦は、鉄の弦(スチール)で出来ていますから、それを押さえていると痛くてしょうがない、ギタリストの宿命です。
それでもギターを弾くのが楽しくて練習に明け暮れていると、指先が固くなってきて、不思議と指が痛まなくなってきます。
指先に固いものが当たるので、指先の皮が厚くなってきます。「ギターは指先固くなるのが第一歩」なんてよく言ったものです。
2.練習を怠ると…
指先が固くなると、なんだかうまくなった気がして、練習をさぼりがちになっていくタイプの私は、こんな状況に悩まされたことがあります。
固くなった皮が新陳代謝とお風呂でボロボロに。
ボロボロになった皮の下の層は、練習していなかったのでやわらかい。
上記理由により、また痛くなる。
また一から指の痛い練習をこなし、指の皮が固くなる…を循環していました。こんな経験ある方も多分いるはずです。練習を継続して、指の皮が固いままでいられる人が、ギターの上手い人なのかも知れません。相対的に練習量が違うので、当たり前かもしれませんが。
何事においても、「継続」出来ることってとても地味かも知れませんが、大変大事なことなんですよね。
3.考えられるケア方法
固い皮がむけてきたりすると、スライドが難しくなったり、指の表面がガザガザしているので、指のせいでバズ音(ノイズ)が出てしまうことがあります。
ハンドクリームなどを使いながら、指先のケアを意識しておくのも良いかも知れません。また、弦の方の手入れも忘れてはいけません。弾き終わったら潤滑剤(フィンガーイーズなど)で弦を拭いてあげると、弦と指の摩擦が小さくなり、指先を傷つけづらくなるので、試してみるのも良いかも知れません。
余談ですが、知人は指先が痛いので、接着剤で皮膚を固めて演奏する、という荒業を使っていたそうです。
4.最後に
ギターを始めたばかりの方は、痛くて嫌になることもあるかも知れませんが、演奏するうえで誰しもが通る道だと考えても良いかと思います。
何年もたって、ギタリスト同士のあるあるネタになりますので、めげずに練習していただきたいと思います。頑張った分だけうまくなりますしね。