クロマチック練習とは、音程の半音を1つずつ上げていったり下げていったりする練習のことです。
ギターであれば、人差し指で6弦1フレット、中指で2フレット、薬指で3フレット、小指で4フレットを順に押さえて音を出していく練習です。
やってみるとわかりますが、とても地味に聴こえる練習ですね。
しかし、運指の上達や、音をしっかり出せているかを確かめることができるのでとてもおすすめな練習方法です。
ではクロマチック練習をご紹介しましょう。
1.6弦の1フレットから4フレットをピッキング
まず、人差し指で6弦1フレット、中指で2フレット、薬指で3フレット、小指で4フレットというように順にピッキングしていきましょう。
このとき、左手を移動させて同じ指で別のフレットを押さえないようにしてください。
1フレットは人差し指だけ、というように他の指も上記に書いたようにそれぞれのフレットを担当するようにします。
こうすることで左手を横に動かす必要がなく、最小限の動きになります。
また、しっかり音を出すために、指先はなるべくフレットの近くを押さえてください。
メトロノームを使って1・2・3・4と鳴ったら、それに合わせて1フレットから順に押さえてピッキングしましょう。
4フレットまで終わったら、今度は4フレットから1フレットへ戻っていきます。
これを何度も繰り返し、スムーズに動きしっかりと音を出せるようになるまで練習してください。
メトロノームのテンポを上げていき、確実に音が出せるテンポをどんどん上げていきましょう。
2.2.6弦から1弦の1フレットから4フレットをピッキング
今度は6弦だけではなく、5弦から1弦までピッキングするギターのクロマチック練習をしていきましょう。
6弦を4フレット分、それを1弦から往復させるので、48個の音をピッキングすることになります。
これもメトロノームを使って、確実に音が出せるテンポをどんどん上げていくように練習してください。
3.全ての弦とフレットをピッキング
ギターには、22フレットまであるタイプのものから24フレットあるタイプが一般的ですね。
その全ての弦とフレットをピッキングするクロマチック練習をしてみましょう。
とても果てしなく感じると思いますが、確実にギターの上達に役立ちます。
試しにヘッド側のフレットと、ブリッジに一番近いフレットをクロマチック練習でピッキングしてみましょう。
ブリッジに近くなるにつれてフレットの幅が狭くなるので、先程とは違った弾きにくさを感じると思います。
しかし、ハイ・ポジションで弾くときの上達にもなるので、ぜひ練習してみてください。
これができるようになれば、ハイ・ポジションのギターソロを弾くときに難なく弾けるようになるでしょう。