ギターのブラッシングとは、左手で弦をミュートさせた状態でストロークすることで、音程感をつけずに「チャカチャカ」という弦とピックが当たったときの音を出すことができるギターの奏法の一つです。

バッキングで用いられることが多く、カッティングと織り交ぜることでリズミカルな音を作り出すことができます。

今回はギターのブラッシングが上達する練習をしていきましょう。


1.ブラッシングの基本

まずはブラッシングの基本から練習していきましょう。

フレット上ならどこでもいいので、左手の人差し指でギターの弦に軽く触れてミュートさせていください。

その状態で6弦から1弦までゆっくりとダウンストロークで弾いてみましょう。

どうですか?

ピックと弦が当たる音がはっきりとわかるはずです。

今度は素早くダウンストロークをしてみください。

「チャ」というキレのある音を出すことがポイントです。

注意するのは、左手で触れている指で弦をしっかりとミュートさせることです。

指が離れてしまうと解放弦が鳴ってしまいますし、強く押さえるとフレットと弦が当たってしまいビリビリと音が鳴ってしまいます。

弦に指を添えるような力加減でミュートさせましょう。


2.連続したブラッシング

今度はメトロノームに合わせて、連続したギターのブラッシングを上達させる練習をしていきましょう。

メトロノームの音を4拍子でテンポを100くらいに設定して、1,2,3,4の音に合わせてダウンストロークでブラッシングの音を鳴らしていきます。

このときのポイントは、右手の力を抜いて素早くダウンストロークすることです。

ゆっくりすぎると、キレの悪い音になってしまいますので素早く振り下ろしてください。

メトロノームに合わせてキレのあるブラッシングができたら、裏拍の音に重ねるようにしてアップストロークでブラッシングの音を出してください。

ダウン・アップで「チャカ」というキレのある音を出してください。


3.カッティングを織り交ぜたブラッシング

次はカッティングを織り交ぜたブラッシングを上達させる練習をしていきましょう。

カッティングとは、ブラッシングとは逆に、フレットを押さえて音を出した後に弦に軽く触れてミュートさせるギターの奏法です。

最初は左手のGのバレーコードを押さえる形で、ダウンストロークでブラッシングから入ります。

次にアップストロークするときにGのコードを押さえて弦を鳴らします。

弦が鳴ったらすぐにカッティングでミュートさせるというのを繰り返します。

ダウン・アップ・ダウン・アップで「チャ・ジャ・チャ・ジャ」という音が鳴るようになります。

これをメトロノームに合わせて繰り返し弾いてみてください。

リズミカルな音になるまで練習しましょう。