セーハというのは、1本の指で同じフレットの弦を複数押さえることができるギターの奏法のことです。
一般的に人差し指で6弦から1弦を押さえるときに使います。
ギターを始めて間もない人が、よくつまづいてしまうFのコードでも使いますね。
他にもBのコードでも使われます。
このセーハができるようになれば、バレーコードを押さえることができます。
このバレーコードというのは、他のメジャーやマイナーコードの音も鳴らすことができるのでとても便利です。
これからセーハが上達する練習メニューをお知らせしていきます。
1.人差し指だけを使ったセーハ
まずは人差し指だけを使ってセーハしてみましょう。
1フレットの6弦から1弦までを押さえるように左手の人差し指を置いてみてください。
押さえるときは、人差し指をなるべくまっすぐにして押さえるようにします。
そうしないと4弦と3弦がきれいに鳴りません。
このとき、左手の親指にも力を入れて押さえるのがポイントです。
また、なるべくフレットの近くで押さえるようにすると音がきれいに鳴りやすいです。
6弦から1弦まで順にピッキングしていき、全てきれいに鳴るまで練習しましょう。
どうしてもセーハが難しいなら、ギターの弦高を変えてみるとよいです。
12フレットと弦との距離が2mmから1.5mmにしてみると、弦が押さえやすくなります。
弦高を変えるには、ギターの弦を細いものに替えると弦の張りが弱くなるので指で押さえやすくなります。
アコギの場合はブリッジの板を削ってみるのもいいですね。
あまり削りすぎると、フレットに弦が当たってビビるという現象が起こるのでほどほどにしましょう。
セーハ以外でも、弾きやすいギターに調整すると演奏が上達しやすくなりますのでやってみましょう。
2.Fのコード
人差し指のセーハができるようになったら、Fのコードを押さえる練習です。
Fはギターが上達するのに欠かせないコードです。
ギター初心者の壁とも言われるFですが、先程のセーハができれば必ずできるようになりますので、根気よく練習し上達させましょう。
Fは1フレットをセーハしながら、中指で3弦2フレット、薬指で5弦3フレット、小指で4弦3フレットを同時に押さえます。
このときも人差し指だけのセーハの状態をキープすることが大切です。
ただし、きれいな音を出そうと思って力を入れすぎてはいけません。
必要な分だけの力を入れて押さえるようにしてください。
Fのコードの形のまま、2フレット分動かしてみてください。
人差し指が3フレットの位置に来るはずです。
ここで音を鳴らすとGのコードの音が出ます。
さらに2フレット移動させるとAのコード、そこからさらに2フレット移動するとBのコードの音が出せるようになります。
このように、バレーコードはとても便利ですが、手首に負担がかかりやすいので多用すると腱鞘炎になりやすいので注意してください。