ギター初心者の方には「バリトンギター」という言葉を聞いてもピンとこない方が大半だと思います。
バリトンギターとはなにか、チューニングは、などとバリトンギターの解説をしていきたいと思います。
1.バリトンギターとは
バリトンギターとは「通常のギターより長いスケールを持つギター」のことであり、基本的には普通のギターよりも低い音程にチューニングされます。
通常のギターのスケールがロングスケールでも25.5インチなのに対して、バリトンギターは27〜30インチのスケール長を持っています。
通常のギターよりも長く作られているのには理由があり、バリトンギターのチューニングは通常のギターの「4度から5度下の音」つまりは「BEADF#B」や「ADGCEA」といったチューニングで使われるのが一般的です。
実はこのバリトンギターには具体的な定義はなく、「スケール長が27〜30インチくらいで、4度〜5度下げたチューニングをすればバリトンギターの仲間」くらいの存在なのです。
2.バリトンギターを使うメリット
バリトンギターはベースとギターの中間といった印象でしょうか、通常のギターより低い音程にチューニングされるため、低音を強調したい時などに使われることが多いです。
特にメタルなど「重たい」と称される音楽に使われることが多いように見受けられますが、それらは90年代に入ってからの話で、最古のバリトンギターは1950年代には発売されていたそうです。
ギターやベースとアンサンブルの中で、住み分けをしたい時には、「バリトンギター」という選択肢も良いのかも知れません。
具体的に「これがバリトンギターの正解」といったことはありませんので、感覚に身を任せて弾いてみるのも良いのかも知れません。
3.バリトンギターのチューニング
重ねてになりますが、バリトンギターは通常のギターの4度〜5度下のチューニングを取れば「バリトンギター」と名乗れます。
しかし、通常のギターで「4音下げ」チューニングをしてみると、弦のテンションが全くと言って良いほど無くなり「べろーん」とだらしのない音になりますが、バリトンギターはテンションをスケール長で補っています。
その音域をあえて好んで使わない限りはバリトンギターをあえて選ぶ必要がありませんが、ベースとギターの中間のような音になりますので、「ベースパートもギターパートもまとめて弾いてしまいたい」といった器用な人は、バリトンギターで面白い奏法を編み出せるかも知れません。
機会があったら触ってみても面白いかも知れませんね。