エレキギターと一口に言っても、色々な種類があります。に弦の長さ(いわゆるスケール)によっての違いもあります。今回は「ロングスケール」、弦の長さの長いギターについて勉強しましょう。
ロングスケールの代表格:ストラトキャスター
エレキギターのロングスケールの代表格は、ストラトキャスターです。テレキャスターもその仲間です。
ストラトキャスターの愛好者のギタリストも多いですね。ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムティーン、スティービー・レイボーン、ロリー・ギャラガー、バディ・ガイ等々がストラトキャスターを使っていることは有名です。
ストラトキャスターの弦長は、647.7mmです。弦の長さが長いだけあって、フレット間の幅も広くなっています。
けれど、エレキギターでロングスケールとミディアムスケールを両方使用しているギタリストも多々います。フレット間の幅も実際はそれ程感じないような違いです。ロングスケールだからと、ストレスを感じる程の操作感は感じないと言ってもいいかもしれません
エレキギターのロングスケールは、ナットからブリッジまでの張りが強くなります。また、ロングスケールだけに、チューニングの狂いがあまりありません。
また、ストラトキャスターはアーミング奏法が出来るトレモロアームが搭載されています。ギュイーンと感情豊かに音をくねらせる奏法を存分に使って演奏を楽しむことが出来ます。
ストラトキャスターやテレキャスターは、シングルコイルの特徴として、中音域〜高音域の細かで繊細な音色が楽しめます。ストラトキャスターをお使いなら、低音域でキメるリフよりも、中音域〜高音域の感情豊かなギターソロ、または軽快なシャッフルビートやミュートを存分に活かすカッティング奏法を練習メニューとして取り入れてみましょう。
シャッフルビートの練習メニュー
シャッフルビートとは、飛び跳ねる感じで軽快に弾く演奏です。シャッフルビートの練習メニューを紹介します。
3連符でタタタ タタタ タタタと弾くところを、タッタ タッタ タッタと、間に小さな「ッ」が入るような感じで軽快に弾きます。
この練習メニュー画像の1小節めの3連符を2小節めのようにリズミカルに変えたものを、シャッフルビートと言います。2小節めのタッタ タッタの最初の部分をよりアクセントを強めに弾きます。タッタの「ッ」の部分に注意して、軽快に弾いてみましょう。
全体は、粒を揃えてオルタネイトピッキングで弾きます。パワーコード以外で使用する弦以外の弦は、ミュートで音を抑えて弾きます。
カッティングの練習メニュー
エレキギターの演奏では、カッティング(またはブラッシング)のうまい人のプレイはギターソロよりもカッコよくキマるというカッティングです。練習してキレのあるプレイが出来るように練習しましょう。
まず、カッティングをうまく弾くには、手首が柔軟に動くことも大事ですが、手首だけで弾くのではなく、ギターに振り下ろす利き腕の肘から大振りにして、演奏をします。カッティング演奏は早い動きが要求される場合が多いので、手首のスナップ、そして肘からの振り下ろしをリズミカルに安定した速度で弾く練習をしましょう。
また、ブラッシングをする時は、弦を強く押さえずに、軽く弦に指を触れるだけにし、弦を弾きます。なるべく力強くエッジを効かせて振り下ろすと、カッティングが綺麗に聞こえます。
弦に指を軽く触れた状態で弦をピッキングすると、カッカッカッカッと、鈍く乾いた音が出ると思います。これがブラッシングの音です。
練習メニューのカッティングの練習に入ります。カッティングやブラッシングを楽譜で表すと「X」のように描かれます。「X」マークの部分は、上記のようにカッカッカッと、鈍く乾いた音が出るように、軽く弦に指を触れます。
カッティングでない音符とカッティングの音を交互に弾く際には、指を押さえ指を浮かしの連続の動きをします。軽く押さえるというのがコツです。
カッティングによく使われるコードのE-9と言うコードを使います。
それぞれをオルタネイトピッキングで粒を揃えて弾きます。
カッティング(ブラッシング)をするときに、隣のフレットのコードからスライドで弾くという弾き方も、よくされます。隣の弦から素早く移動します。移動しながらピックで弦を弾きます。