エレキギターの弦には、どんな種類があるのでしょう?そして、それぞれにどんな特徴が??

エレキギターの弦の種類と特徴を知って、自分に一番合うエレキギターの弦を探してみましょう。

ギターにはエレキギターとアコースティックギターなどの種類がありますが、どちらも弦の芯線は鋼鉄(スティール)で出来ていますが、それぞれ違いがあります。


1.エレキギターの弦の材質

エレキギターの構造は、弦振動をピックアップが受信したものを電気信号に変換するというものです。弦から発信する弦振動は音を作る上でとても重要なファクターなのです。

エレキギターの弦には、2種類あります。例外はありますが、多くの弦の場合ですと、1弦から3弦までの細身でツルツルの芯線を「プレーン弦」と言い、4弦から6弦までの弦によくある、芯線の周りをくるくると巻かれている太めの弦の事を「ワウンド弦」と言います。

芯線は、強度や柔軟性、耐久性の高さから、ピアノ線と同じものが使われているのです。ピアノ線と言ったら、柔軟でありながら強度が非常に高いということで周知のことと思います。

エレキギターは、チョーキングやビブラートなど強い力が加わるテクニックが多い楽器です。細すぎると切れやすくなりますし、逆に硬すぎるとチョーキングやプリングオフなどがしにくくなります。材質や太さなど、自分の力の範囲や音色の違いや相性などを考えて、最適な弦を見つけてみましょう。


1.ニッケル

強い磁性体の金属ゆえピックアップとの相性が良く、エレキギター弦によく使われる材質。
柔らかく錆びにくい特性があり。音色は若干パッシブな印象。


2.ステンレス

ステンレスは、家庭用品でもお馴染みの、鉄とクロムを合わせた合金のこと。錆びにくく、強度が優れている。比較的安価である。少し硬めである。


3.コーディング

ニッケル弦の周りを特殊なコーディングがしてあり、錆びにくく、耐久性がある。巻き弦のみのコーディングと、プレーン弦までの全体コーディングのものもある。

コーディングのために巻き弦の凸凹と指とのノイズ(フィンガリングノイズ)が出にくい。

音抜けが悪いとの傾向も。フィンガリングノイズが出来にくい反面、ピックスクラッチが決まりにくくなるとの話も。高価。


4.ナイロン

クラシックギターやフラメンコギター等に一般的に使用される。
柔らかく温かな音色が特徴。


5.ブロンズ

アコースティックギター弦として一般的な弦。ストローク奏法に適している。


6.フォスフォーブロンズ

アコースティックギター用の弦。材質により、ブロンズ弦よりもやや耐久性あり。アルペジオなど、単音演奏に向く音色。


2.ゲージの種類

エレキギターのゲージは、弦の太さを意味します。エレキギターを演奏する上で、自分にあったゲージを選ぶことも、演奏を円滑に楽しくするコツになります。以下、単位はそれぞれインチで表しています。


1.エクストラライトゲージ

最も細いギター弦です。お子さんや女性など、一般に握力や腕の力が弱い人向けの弦です。軽さが利点です。
1弦は0.08、2弦は0.10、3弦は0.14、4弦は0.23、5弦は0.29、6弦は0.37


2.ライトゲージ

一般に使われる太さのギター弦です。
1弦は0.10、2弦は0.13、3弦は0.17、4弦は0.26、5弦は0.36、6弦は0.46


3.ヘヴィゲージ

最も太いギター弦です。メタル系強めのリフやパワーコードと組み合わせると、とても力強く太い音が奏でられます。ただ、握力や腕の力はある程度要求される弦です。

1弦は0.12、2弦は0.16、3弦は0.24、4弦は0.32、5弦は0.42、6弦は0.52

初心者の方は、最初は一般的なライトゲージを使うユーザーが多いかもしれません。組み合わせで、5、6弦だけヘヴィゲージになっているミックスセット弦などもあります。

強めの弦をわざと選んで、握力や腕の力を鍛えていくのも、有効でしょう。固すぎる弦だと、思うようにチョーキングが出来なかったりと難しいこともありますが、ご自分の力に合わせてゲージをまずは選んでみては如何でしょうか?