エレキギター弾くようになると、絶対に避けて通れないのが弦の交換です。同じ弦をし続けていると、サビも気になりますし、また張り具合がダルダルになってくるので、音にハリもツヤも無くなるのです。

古い弦でいくら練習し続けても、良いことはありません。また、1本の弦だけ取り替えるのもお勧めできません。

タイミングとしては、これはひとそれぞれの目分量でしょうけれど、1日数時間練習しているのならせめて1か月に2度くらいは弦交換をした方がいいかもしれません。


難しくない、エレキギターの弦交換

元の交換と言って、「ちょっと難しそうだな」という印象があるかもしれません。勿論、最初は簡単ではありません。けれど、2度3度やってみると、確実に慣れてきます。

エレキギターの弦交換に、あると便利なのが「ペグ回し」、必要なのは「ニッパー」。その両方の特徴がある商品もあります。また、「六角レンチ」も必要な機種もありますので、用意しておくと良いと思います。

また、ギターを張り替えた後のエレキギターはよくチューニングが狂うことがあるので、狂わないようにする商品もあるので、準備しておくと良いかもしれません。

因みに、当方が愛用しているペグ回しとニッパーが一体化している「Pro-Winder String and Cutter DP0002」という商品は、とても便利です。

チューニング狂いの予防には、「String Stretcha」という商品を使うと、チューニング直後の弦伸びやチューニング狂いの予防線になります。ご参考までに。


1.弦を交換する〜弦を外す

弦を交換する前には、6つの弦を、それぞれペグを緩めてだるだるの状態にしておきます。だるだるの状態になったら、一つ一つ注意してニッパーを使って弦を切っていきましょう。

弦を切った時に、だるだるにしないと、弦が弾き飛ばされてこちらに向かってくる危険もありますので、十分注意してください。

切る位置は、どこでも良いのですが、弦長の真ん中くらいが良いかもしれません。

切った後、それぞれヘッド部分を緩めて一本一本丁寧にギターから取り去りましょう。切った後の古い弦は、それぞれお住まいの自治体のゴミの分別に従って処分して下さい。

因みに当方の地域では、「不燃ゴミ」として扱い、「燃えないゴミ」として搬出します。尖った部分は刺さると危険なので、紙などに何重にも巻いてきちんと止めて出して下さいね。


2.弦を交換する〜掃除をする

弦を取り払った後、なかなか掃除が出来ない弦やフレット部分や、ボディ部分を丁寧に拭きましょう。この時に、ギターのメンテナンスに重宝する専用の「レモンオイル」などを使用すると、ギターも喜びますよ。


3.弦を交換する〜新しい弦をセッティングする

いよいよ、新しい弦をボディに組み付けます。エレキギターの種類に依っては、このギターボディへのセッティング方法が違いますので、注意して下さい。

弦のセッティングする方向は、新しい弦に丸いエンド部分がありますので(ボールエンド)これを最後に残し、弦の先端を差し込んでいきます。

ストラトキャスターの場合は、ボディの裏側の穴から通して、ヘッド部分まで長く伸ばします。

レスポールの場合は、ブリッジよりも下側にテールピースという器具がありますので、下側から通していくと、先述のボールエンドで止まりますので、そのままヘッド部分まで新しい弦を伸ばしていきます。

レスポールの場合は、ブリッジベースが取れやすい構造になっていますので、うっかり外すと弦高が変わってしまうこともありますので、そこは触らずに、ブリッジベースの下側から新しい弦を通すだけにしておきましょう。


4.弦を交換する〜新しい弦をセッティングする

弦をペグに巻きつける時には、ペグ穴に通し、5センチ程度(ペグとペグの距離くらいの長さ)余裕をもたせたくらいを弛ませて、弦に目安をつけるためにペグの突起を利用して、折り曲げます。そしてそのままペグを回していきます。

回す方向は、ストラトキャスターなら回転する方向が「反時計回り」になるようにペグを回し、レスポールは、1〜3弦は下方向にペグを回し、4〜6弦は上方向になるようにペグを回します。

気をつけたいのは、弦の巻きつけ時に、一回りさせた時に指で調整して、ブリッジ側に繋がっている弦を間にはさむようにすると、後々チューニングが狂いにくくなります。


5.弦を交換する〜ニッパーでカットする

全ての弦をセッティングしたら、ペグ付近にある余分な部分をニッパーでカットします。カットした弦の処理にも注意しましょう。短くても処理をきちんとしないと、怪我をすることもあります。紙などで何重かさせて包んだ後に処分しましょう。

いかがでしたか?最初は難しいかもしれない弦の交換ですが、やってみると慣れてきます。有料で弦の交換をするサービスもありますが、一人で出来ないと、突然弦が切れてしまった時に、対応が出来なくなってしまいます。