ここではある意味、エレキギターの花型とも言えるパワーコードについて初心者の方に紹介していきます。
パワーコードを、歪んだ音でただ弾くだけで何となくエレキギターが弾けている様になった気分になったりした先達の方も多いと思います。
エレキギターを弾く楽しさを教えてくれるキッカケにもなる奏法だと思いますので、楽しんで覚えてきましょう。
1.パワーコードって何?
パワーコードとは、基本的にはルート音と、その5度上の音を一緒に鳴らす奏法の事です。
これだけ聞くと初心者の方には全くもって分からないと思いますので、具体例を上げましょう。
5弦5フレットと4弦7フレットを一緒に押さえて弾いてください、それがパワーコードと呼ばれるものです。
ルート音などと言いましたが、今はそんなものがあるんだ程度に思っておいてください。
このパワーコードは実は厳密にはコードであり、コードではありません。
コードと言うのには基本的にメジャーやマイナーと言った音の雰囲気を決める為の音が含まれているのですが、パワーコードにはその音が含まれていません。
ですので、人によって「パワーコードはコードの一種だ」と言う人と「コードの一種ではない」と言う
二つの見方があるのです。
もちろん、どちらが正解でどちらが不正解と言うことではありませんので、上達していく内に自分にとってコードかコードでないか、と言うのは解釈していってください。
ここでは分かりやすい様にコードとして説明していきます。
さて、上にも書きましたが、パワーコードにはメジャーとマイナーを決める音が含まれていませんので、曖昧な立ち位置のコードです。
これはどういう事かと言うと、メジャーやマイナーと言った音の制約を受けることなく使うことが出来ると言う事なのです。
初心者の方に分かりやすく説明すると、ドレミファソラシドをコードで弾いた場合、それぞれに対応した基本のコードがあります。
全てをメジャーコードで弾くと、どこかで必ず音の響きに違和感が出ますが、パワーコードで弾いた場合には違和感なく弾くことが出来ます。
メジャーとマイナー、どちらでもないからこそ、その制約を受けずに自由に使えるということですね。
もちろん、この考え方が正解と言う訳ではなく、人によって解釈は変わってきますので、色々な意見に耳を傾けてみるのも上達の近道です。
2.パワーコードの弾き方
先述した5弦5フレット、4弦7フレットを元に説明していきます。
まず、5弦5フレットを人差し指で押さえ、4弦7フレットを薬指で押さえてください。
その状態で5弦と4弦だけを一緒に鳴らしてください、音は鳴りましたか?
5弦と4弦だけが綺麗になっていれば、成功です。
もし他の音が鳴っていると言う場合は、人差し指か薬指で鳴らさない弦に軽く触れておいて鳴らない様にしておきましょう。
また、6弦に関しては人差し指を軽く当てて鳴らない様にする人、親指を軽く当てて鳴らないようにする人と人によって違いますので、自分がやりやすい方を選ぶといいでしょう。