初心者の方の中にはエレキギターを始めて少し経ち、周辺機材に興味が湧いてきた方も居ると思います。

そんなちょっと機材に興味が出てきた方や、エフェクターって何?と思った初心者の方に今回はエフェクターを紹介していこうと思います。


1.エフェクターって何?

エフェクターとは、エレキギターの音にエフェクトを加えて色々な効果を与えてくれるものです。

例えばゲインの付いていないアンプなどではクリーンな音しか出せませんが、このエフェクターと言うものを使ってやれば、格好いいギターサウンドを鳴らすことが出来る様になったりします。

もちろん、ゲインが付いているアンプなどでもアンプごとに特色があるので、出したい音ではない場合もあります。

そんな時にもエフェクターは心強い味方になってくれます。

また、エフェクターには一つの音に特化して作られたコンパクトエフェクターと色々な音がサンプリングされたマルチエフェクターが存在します。

ここでは、コンパクトエフェクターの紹介をしていきます。


2.エフェクターの使い方

エフェクターの使い方ですが、まずコンパクトエフェクターは電源に9v電池を使うか、ACアダプターでコンセントから電源を取る方法があります。

アダプターで電源を取る方法は電池の消耗を気にしないで済むのに加え、電池の消耗により動作が不安定になったりするのを防げます。

ただし、当然ながらアンプの他にエフェクターの数だけ電源を確保する必要が出てくるので、ライブなどで使用する場合は延長コードが必要になったりします。

エフェクターの数だけ、と言いましたが複数のコンパクトエフェクターを使用する場合、大容量のアダプターから分配コネクターで複数のエフェクターに電源を分配してやるのが一般的です。

基本的にエフェクターは、エレキギターからエフェクターに繋いで、エフェクターからアンプに繋ぐ、と言うのが基本です。

つまり、エレキギターからエフェクターのインプットに繋ぐシールドとエフェクターのアウトプットからアンプへ繋ぐシールドが必要になる訳です。

当然、接続するシールドもエフェクターの数だけ必要になります。

エフェクターはスイッチをオンにするとエフェクト効果がオンになり、オフにするとバイパスされて、エレキギターの信号がそのままアンプに送られます。

以下に、簡単にエフェクターの種類を説明していきましょう

1.歪み系

歪み系と呼ばれるエフェクターの代表的なものとしては、オーバードライブ、ディストーション、ファズなどがあります。

この歪み系と呼ばれるエフェクターを使用することによりギターの音を過激な音にしてやることが出来ます。

ギターのエフェクター、と言われてこのタイプを連想する初心者も多いのではないでしょうか?


2.ダイナミクス系

コンプレッサーやリミッターなどがこの種類になります。

コンプレッサーは音のバラツキを整えてやる効果がありますが、初心者の方がいきなりこれを使うと、ピッキングのバラツキなどが自覚出来なくなるので上達が遅くなる可能性もあります。

リミッターも同じような効果です。

他にもエキサイターやエンハンサーと言った種類のエフェクターもあります。


3.空間系

リバーブやディレイと言った種類のエフェクターです。

ディレイはエレキギターをしていく上でよく聞くエフェクターの一つで、輪唱の様に弾いた音が後から追いかけてくるエフェクトを掛けることが出来ます。

ただし、強く掛け過ぎると、後から鳴った音に、さらに後から鳴った音が被さり、何が鳴っているか分からなくなるので注意が必要です。

リバーブは残響音を付与するエフェクターで、アンプによってはアンプ自体に付いているものもあります。

これも、音に広がりが出る分、初心者の方が多用すると上達を妨げる可能性のあるエフェクターです。


4.モジュレーション系

モジュレーション系のエフェクターは音に揺らぎを追加するエフェクターで、フェイザー、フランジャー、コーラスなどがあります。

フェイザーは位相をずらす効果を持ったエフェクターで、このフェイザーを強く掛けてやると宇宙的な音になります。

フランジャーはフェイザーと効果は似ていますが、どちからと言えばジェット機の音の様なジェットサウンドと呼ばれるうねるサウンドを作る事が出来ます。

コーラスはその名前の通り、ギターの音を重ねてコーラスの様な効果を得られるエフェクターです。

この他にもエフェクターの種類は様々あり、同じ系統のエフェクターでも特徴はエフェクター毎に違うので、楽器店などで色々なエフェクターを試してみるのもいいでしょう。