ギターの弾き方にはいろいろあります。まずどんなことを勉強すればギターが弾けるのだろう?と思った時に、最初に思い浮かぶのがコードではないでしょうか。
コードというのは和音を一度に弾くことですが、本来は和音を区別するために付けられたコードネームということでした。今はギタリストの間では、和音そのものをコードと呼ぶようになりました。
1.パワーコードとは?
コードにはたくさんの種類があります。でも、幾つかの和音を押さえることで、様々な音が鳴り、力強さがあまり出ないことがあります。
激しさを表すロックでは、コードをそのまま弾くよりも、幾つかの主要な音を引くことで、より力強さを強調させて弾くことが多く、これをパワーコードと言います。正に、文字通りパワー溢れるコードということだと思います。
パワーコードは、普通のコードよりも音数が少なく、覚えやすいです。押さえるコードが少ないので、覚えるのは簡単ですが、エレキギターでは、余計な音の振動を鳴らさないようにするミュートテクニックを使って、パワーコードを弾くので、パワーコードはミュートをすることと一緒に覚えた方が良さそうです。
さあ、ここで何種類かのパワーコードを見てみましょう。
2.パワーコードを弾いてみよう
パワーコードの基本を幾つか紹介しましょう。パワーコードは1つか2つ、又は3つの音で奏でられるコードです。押さえる音符が少ないので、覚えやすいと思います。
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ここでは、主に5弦と6弦、4弦と5弦の2音のパワーコードを中心にした練習メニューをご紹介します。
1度下がれば♭になりますし、1度上がればシャープになります。
押さえない音符は、しっかりとミュートをして、音が出ないように弾きます。ミュートは、指板を押さえるのではなく、弦にちょっと触れる程度でミュートになります。ミュートになっているかどうかは、ツクツクという空弾きの音になっていれば、ミュートが出来ているということになります。
1.4、5弦のパワーコードを弾いてみよう
基本的には、その音楽の曲調にも依りますが、上から下へとダウンストロークをする際に、6弦から1弦まで弾き下ろしても大丈夫なように、ミュートをして弾きます。けれど、一番低く一番目立つお6弦を敢えて弾かずにしたい時には、5弦から弾くこともあります。
1小節めの練習メニューでは、4弦と5弦のコンビネーションのパワーコードをまとめてみました。
例えば、3つめのCのパワーコードでは、5弦の3フレットは人指し指で押さえて、4弦の5フレットは薬指で押さえます。3弦から1弦までは5弦を押さえている人指し指の関節部分で軽く触れて音を消します。
残った6弦は、敢えて弾かないか、弾いても音が鳴らないように、親指をぐるりとネックを掴むようにして押さえる方法もありますし、長い中指で6弦を軽く押さえてCのパワーコードを演奏するというテクニックもあります。
2.5、6弦のパワーコードを弾いてみよう
また、この練習メニューでは、4弦と5弦の練習メニューも用意してみました。
例えば、3小節めの最初のFのパワーコードですと、6弦の1フレットを人指し指で押さえ、5弦の3フレットを薬指で押さえます。ミュートをすべき4弦から1弦までは、6弦7フレットを押さえた人指し指の関節部分で1度に弦を触って音を消してしまいます。
如何でしたか?パワーコードは力強いサウンドでロックミュージックなどを演奏するのに、とても効率的で印象的なコードです。押さえる音符が少ない分、覚えるのは難しくはありませんが、ミュートとセットにすると、初心者にとって必ずしも簡単なテクニックではないかもしれません。
3.4、5、6弦のパワーコードを弾いてみよう
よくある3音パターンのパワーコードも用意してみました。
押さえ方は、例えば3小節めのコードですと、6弦の1フレットは人指し指で押さえ、5弦と4弦の5フレットは同時に薬指で押さえるか、薬指と小指で押さえるか、どちらか押さえやすいやり方で演奏してみて下さい。ミュートはしっかりとしましょう。
4.弾かない弦はこうやってミュートをしてみよう
因みに、パワーコードで弾かない弦のミュートの仕方をわかりやすく表してみました。
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弾く音と弾かない音をよく見て、弾かない部分をどの指でミュートをするか考えながら、指でポジショニングする練習をしてみましょう。
2.パワーコードでブリッジミュートを弾いてみよう
また、パワーコードですと、ブリッジミュートというテクニックもよく使います。
右手で弦をピッキングする際に、右手の脇の部分をブリッジ上にちょっと触れて、弦全体をミュートにする方法で、抑えたサウンドでリズムを着実に刻むとよりロックっぽいサウンドになります。
これもよく出てくるテクニックなので、是非覚えてマスターして下さい。