エレキギターの「弾き語り」といえば、ギターボーカル(ボーカルギター)などと言い、バンドなどで一番前に立って歌う姿が一般的かと思います。

エレキギター初心者に向けて、この「弾き語り」の効果的な練習法をご紹介できればと思います。


1.エレキギター初心者が弾き語りをする前に

まずは、弾き語りをする上での基本的なスキルは整ってますでしょうか?ギターボーカルとは、ギターを弾きながら歌を歌うわけですから、基本的な「コード」くらいは押えていたいものです。

ギターボーカルに関しては、バッキングギター(伴奏パート)を弾くことが多いです。あくまでバンドサウンドの音の厚みを出すためのギターですので、本業は歌にあります。

弾く作業に一生懸命になって、肝心の歌が疎かになっては話になりません。コード弾きなら「コードを見ればどこを押さえるかはわかる」程度のギターを弾く力は必要かと思いますので、まずはコードの勉強をしてください。


2.コードの勉強には曲を弾くのが一番です

「コードの勉強」というと堅苦しそうで、とっつきにくい感じではありますが、難しく考える必要はありません。

まずは自分の好きな曲を弾き語りが出来る程度に練習してみましょう。バンド用のスコア(楽譜)には、コードの記載が必ずと言って良い程あります。まずはそのコードを押さえて一曲弾ける状態に、次に歌いながらギターを弾けるように、最後に抑揚を考えて歌を歌えるのが理想的です。

「コードの練習」はこの作業を何曲もこなすことで、自然と覚えられます。また、自分の好きな曲は「弾けるようになりたい」という気持ちが違うはずです。好きな曲から手を付けると非常に効果的な練習が出来ます。


3.スコアのコードが難しいときは

曲のコードがエレキギター初心者には、「非常に難しいな」と感じることがあるかと思います。どうやっても弾けない時の裏技を紹介させて頂きます。

「自分が歌いながらエレキギター」「バンドで演奏している」「周りのメンバーがしっかり弾けている」の条件が整ったときのみ使える技ですが、覚えておいて損はありません。

その「裏技」とは「指定通りのコードを弾かない」もしくは「そもそもギターを弾くのを止めてしまう」です。

前者は、コードを全部押さえず、ルート(基音)だけを弾くことで、周りの演奏に溶け込みます。後者は「感情を込めて歌っている」という体で、雰囲気と勢いを武器に、歌のみに専念する技です。

あくまでエレキギターを弾き語りする際は、ギターは「伴奏」に過ぎないので為せる技ですが、やはり初心者にとっては基本のコードくらいは弾けるようになってから、ギターボーカルに挑戦してみたほうが格好良いので、なるべくギターの練習にも時間を割いてください。