ギター初心者の中でも、「手が小さい」と悩んでいる方は結構いるのではないでしょうか?始めたばかりのかたの中には、まだ大人に比べて身長の小さい方や女性の方なども多くいらっしゃると思います。
ある程度は教則通り・セオリー通りにやってほしいところではありますが、(時間をかければ必ずできるようになるので)もうライブが決まっていて…などと時間のない方に、付け焼刃の方法を、ちょっと使える裏ワザとしてご紹介させて頂きます。
1.全部弾く必要はない
手の小さい方にとって、ギターで最大につまずくのは、やっぱり「F」のコードに代表される「セーハ/ブリッジ」ではないでしょうか?
人差し指をこれでもかと伸ばし全弦を押さえて、なおかつ残りの指もコードを押さえるために使います。手が小さい人には酷な話かと思いますので、ちょっと考え方を変えてみます。
1.下の音を鳴らさない
6弦を押さえるのを、やめてみましょう。そうすると、押さえるべき所は全部指一本ずつで事足ります。放した6弦は鳴らないように5弦を押さえている指でミュートします。
構成している音は同じですので、響きは「F」を保ったまま、弾きやすくなります。
2.パワーコード
ロックミュージック最大の発明と言われていますパワーコード。4〜6弦のみを鳴らします。ルート +オクターブ上 +5度の音を鳴らすだけなので、指が3本あれば鳴らせます。手の小さい人向きですね。
共にバッキング程度でしたら、演奏に支障はありません。ただ細かいコード、7th(セブンス)などには対応していませんので、あくまでその場しのぎと思ってください。
2.そもそもギターを変えてみる
世の中には手が小さい人向けのギターがあります。ギター本体にはスケールと言われる基準があります。ブリッジからナットまでの長さのことを指しますが、以下の3種類が大半を占めます。
ロングスケール(25.5インチ 648ミリ)ストラトキャスターやテレキャスターなどの規格、
ミディアムスケール(24.75インチ 628ミリ)おもにレスポールやアコースティックギターの規格、
ショートスケール(24インチ 609ミリ)ジャガーやムスタングなどの規格の3種類となります。
このうちショートスケールという規格が、女性や子供でも弾きやすいフレットの間隔で作られています。少なくともミディアムスケールを選ぶことで、手の小ささという不利な条件を埋めることが出来ます。
どうしても手が小さいことに悩んでします場合は、ショートスケールで作られているギターを選ぶ、というのも手の一つです。
3.手が小さいギター初心者の皆様へ
手が小さいことは確かにギターを弾く上では不利なような気がします。初心者のうちは手のせいにしたくなる事も多いかと思います。
でも実は、世界的に見るとギタリストって、手が小さかったり身長が小さかったりと、不利そうな人が多いです。メタルのギタリストなど、超絶ギタリストに結構小さい方がいます。
ハンデと思わずに、小回りが利くというプラス思考で、今後のギターライフを楽しんでほしいと思います。