ミュートというのは音を消すことです。

ギターの場合は演奏中に音が鳴らないようにしたり、フレーズの中でミュートを効果的に使うことで曲にいろいろなニュアンスを付け加えることができます。

ただ音を消せばいいというわけでなく、このミュートにもやり方やコツがあります。

ここではミュートが上達する練習メニューをやっていきましょう。


1.基本的なミュート

では、基本的なギターのミュートを練習してから上達する練習メニューに入っていきます。

まず6弦の解放弦をピッキングしてみてください。

6弦の解放弦の音、Eの音が鳴っている状態で左手の指で6弦に軽く触れてみましょう。

音がミュートされましたね。

これが基本的なミュートです。

今度はCのコードを押さえてください。

5弦がルート音のCの場合、6弦を鳴らさないようにしますよね?

5弦から1弦までをピッキングすれば鳴らないようになりますが、正確に5弦からピッキングをするのは難しいですね。

このとき、左手の親指を6弦に触れていれば、6弦にピックが当たってしまっても音がミュートされるので目立たなくなります。

また、楽曲のギターのパートではないところでは、触らないようにするか、左手の指全体で弦に軽く触れてミュートすることもできます。


2.ミュートで音を切る

それでは本格的にミュートが上達する練習メニューをやっていきます。

今度は鳴らした音をミュートして音を切っていく練習をしましょう。

まず、6弦の3フレットを人差し指で押さえてピッキングしてください。

音が鳴ったらすぐに人差し指を弦に触れたまま浮かせてください。

弦がフレットから離れ、指で触れていることにより、音がミュートされたはずです。

次はGのバレーコードを押さえてピッキングしてください。

先程と同じように、指を弦に触れたまま浮かせてみましょう。

この時注意してほしいのは、6弦から1弦まですべての弦をしっかりミュートすることです。


3.ミュートでピッキングミスを減らす

次はピッキングミスを減らすためのミュートを上達させていきましょう。

2弦の6フレットを人差し指で押さえてピッキングしてください。

このとき間違って1弦にピックが当たってしまった場合、1弦に指が触れていないと鳴ってしまいますね。

それを防ぐために人差し指で2弦を押さえるとき、ついでに1弦に軽く触れてミュートしてしまいましょう。

これで1弦に当たってしまっても、軽く触れているためにミュートされてミスが目立たなくなります。

このように、弾きたくない弦にも指で軽く触れることでピッキングのミスを減らすことができます。

ギターソロで単音を弾くとき、このようにミュートする癖を身につけると、ミスが目立たなくなるので安心ですね。