エレキギターのテクニックではかなり頻繁に使うものの一つ、スライド奏法のやり方をマスターしましょう。スライドはエコ奏法の一種で、弦移動に余計なピッキングを省略出来ますし、運指の関係でもエコな動きをもたらしてくれます。また、滑らかな弦移動が安定した音色を作ってもくれます。

1音のスライドや複数音のスライド、スライドの連続など、いろいろなテクニックがあります。基本的にスライドをするときにはピッキングは1回だけするので、スライド中に音が途切れないように注意しなければなりません。


スライドの練習メニュー

エレキギターの簡単なスライドの練習メニューを4つ用意しました。1つ目は、二分音符の単音の簡単なスライド、2つ目は四分音符とそれに続く十六分音符のある簡単なソロ、3つ目は和音の簡単なスライド、4つ目は連続的なスライドの練習メニューです。

どれも初歩的な練習メニューですが、いろいろな曲でよく使われるものばかりです。しっかりと練習して、マスターして下さい。今回の練習メニューはこちらです。



25-1


1.初心者にも出来るスライドの練習メニュー〜単音

エレキギターの単音の簡単なスライドの練習メニューです。4弦5フレットから4弦7フレットまで、指一本でスライドします。ピッキングをしながら移動しますが、音が綺麗に鳴るように、滑らかに移動してみましょう。

次の音をどの指で弾くかということにもよりますが、基本的に中指で移動するとスライドしやすいでしょう。中指は指の中で一番長いので、親指以外の指の中で安定していますし、次の動きがしやすい位置にあるとも言えるからです。


2.初心者にも出来るスライドの練習メニュー〜単音の応用

今度は、同じエレキギターの単音のスライドの練習メニューですが、応用編として、スライドに続くソロを少し入れての練習メニューをご用意してみました。

スライドをいくらうまくなっても、次の音の準備がきちんとされていなかったり、弾けなかったりでは元も子もありません。次にどんなメロディーが来るのかをきちんと対応出来てこその、スライドのテクニックありきだと思います。

今度は、四分音符と十六分音符とのコンビネーションの練習メニューです。エレキギターのソロでは十六分音符のソロはたくさん出てきます。その速さにも慣れて欲しいので、今回このような練習メニューをご用意してみました。


3.初心者にも出来るスライドの練習メニュー〜和音

次のエレキギターのスライド練習メニューは、和音のスライドにトライしてみて下さい。基本的には、1本の指で2音を押さえると言うやり方に慣れてみましょう。

2音だからと指を二本使うやり方は、離れたフレット間の和音の場合にして、同じフレットの場合は1本の指で押さえるのが普通です。

この場合、次にどんなメロディーが来るかわからないので、押さえやすい中指の和音を押さえると言うやり方にしてみましょう。そして、そのまま1本の指でぐいっと2フレット目の7フレットに移動するというやり方です。

1音でも慣れないとスライドの音色が引っかかってしまうこともありますが、2音の場合だと、きちんと押さえきれていないうちにスライドをすると、綺麗な音が出ません。きちんと2音を抑えてスライドさせるよう注意してみましょう。

2音を1本指で押さえると、指をある程度立てないと、他の弦にまで指が当たってしまうことがあります。なので、熟練のギタリストに鳴ると、1本指で何音か押さえる訓練をしていくうちに、第1関節がかなり曲がるようになってくるものです。

でも、初心者の人は初めからぐいっと関節が曲がるわけではありませんので、無理をしないように、けれどきちんと弦を押さえるようにしてみましょう。練習を重ねていくうちに、適度に指の関節が曲がるように慣れてきますから。


4.初心者にも出来るスライドの練習メニュー〜和音の往復スライド

最後のエレキギターのスライドの練習メニューとして、和音が連続するスライドの練習メニューをご用意してみました。

この練習メニューでは、7フレットを中心として左右1回ずつのスライドを練習してみましょう。まずは、4弦5弦の5フレットを同じく中指で同時に2音押さえます。次はそのままスライドして7フレットまで移動し、またスライドで5フレットに戻ってきます。

次は、3弦4弦の5フレットを中指で押さえ、そのままスライドして7フレットまで移動し、またスライドで5フレットに戻ってくるという練習メニューです。四分音符なので、タタタン(ンは休符)タタタン(ンは休符)と言うリズムになります。

連続するスライドテクニックも、実践曲ではよく採用されているテクニックです。

ピッキングをあえてせずにスライドで滑らかにする理由があるはずなので、スライドの場合は、それぞれをピッキングしたような途切れ途切れの音にならないように気をつけて、音と音の間が繋がるように聞こえるよう練習してみて下さい。