エレキギターの1音1音を美しく聴かせるために、頻繁に使うテクニックがビブラートです。ビブラートをうまく出来ると、よりキレイに曲を印象づけられます。

あなたの好きなギタリストも、よく見るとしょっちゅうビブラートをしていることと思います。小刻み位1音か和音を震わせているシーンを見たことがあるかと思います。あれがビブラートです。プロのギタリストのビブラートはとても安定しているので、音が綺麗に聞こえます。

ビブラートの指示が無くても、ビブラートのテクニックを使うことはよくあります。今回は、そんなエレキギターでも頻度の高いテクニックのビブラートをマスターして、より高度なテクニックを持つギタリストへと成長してみましょう。

ビブラートとは、音を揺らすことです。エレキギターの場合、電気で音を増幅して演奏しますが、ビブラートがその音をより増幅させることが出来るのです。

音を揺らして増幅するとキレイに聞こえるだろうなと思う場面で、プロのギタリストは判断してビブラートをすることが出来るようになります。初心者の場合は、まずしっかりと楽譜のビブラート部分だけでも弾くことが出来るようにしましょう。


ビブラート〜音を増幅させて印象深く

今回は、初心者が超えなくてはならない最初の関門の一つのビブラートをマスターしてみましょう。



32-1


初心者に簡単なビブラートの練習メニューとして、まずご用意したのは、二分音符の二つの音符を、全てビブラートにしたものです。

ビブラートは、弦を弾いた時に、弦を押さえている方の指を、弦を押さえたまま小刻みに震わすというもので、この震えが一定のリズムで出来るようになると、より美しく音が増幅され美しく聞こえるようになります。

二分音符にしたのは、この小刻みに震わすリズムとタイミングに慣れて欲しいので、ゆっくり目の練習メニューで慣れて欲しかったからです。



32-2


次の練習メニューは曲の途中でビブラートをして「聴かせる」タイプの、頻出するビブラートの練習です。

4弦の5フレットを人指し指で押さえ、7フレットを中指で押さえます。次の3弦の5フレットは人指し指で押さえ、2拍分弦を押さえたままで弦を震わします。小刻みにプルプルと震わせると、音が綺麗に聞こえます。

3小節めは、2弦の5フレットを人指し指で押さえ、3弦の7フレットは薬指で押さえ、そのまま同じ3弦の5フレットを人指し指で弾き、4弦7フレットを薬指で押さえ、4小節めに移動します。

4小節めは1、2小節めと同じように、4弦の5フレットは人指し指、次に7フレットは薬指で押さえ、最後の3弦5フレットのビブラートは人指し指で押さえたまま、弦を小刻みに震わせます。

このようなビブラートの奏法は、いろいろな曲の中でよく出てきます。どんなビブラートにも対応できるよう、ビブラートを安定させて弾いてみましょう。