いよいよ、エレキギターを弾くことが無ければ、出会うこともなかなか無いギターアンプの使い方を、今回は説明したいと思います。

英語で言うと、Amplipher。増幅器の事ですね。エレキギターがピックアップで拾った弦振動を電気的に変化させ、それをアンプで電気的な音に増幅させ聴こえるようにする機会の事です。

これを使ってエレキギターの「ギュイーンの音色」を自分で奏でてみたいというのが、まずギタリストの憧れだったと思います。

アコギで弾いて見ても「ギュイーン」の歪んだ音色は作れませんから、アンプを使ってみて、思う存分「ギュイーン」の歪みを楽しんでみてくださいね。


1.アンプに繋いで、カッコイイギタリストへ

アンプと言っても、スタジオやステージで使うような大容量のものは家庭ではなかなか使い難いものです。高価ですし、音量も容量も巨大なので、買ってみても、実際は持て余してしまうかもしれません。

そこで、今回は家庭で使える小型のアンプに特化した話をさせて頂きます。小型のアンプではあっても、音量を上げるとかなりの大きな音が出ます。目盛りを小さく絞っても、かなり大きな音が出ますので、ご注意を。

家庭でも使える容量としてよくあるのが、5Wや10Wなどの出力サイズのものです。外出時にも使えるコンパクトサイズのものもありますが、ここでは後にエフェクターを接続出来るような汎用タイプのアンプを取り上げます。


1.注意点

アンプは電気製品です。漏電防止にアースが付いているので、できるだけアースは付けた方がいいかもしれません。

また、電源を入れる際には、ギターやエフェクターを含めて、アンプ本体の目盛りが0になっているか、電源がオフになっていることを確認してから電源を入れましょう。どこかの電源が入ったままアンプの電源を入れると、アンプが壊れてしまう場合もありますので、ご注意を。


2.繋ぐ前に必要なもの

ギター、ギターシールド、アンプは最低限必要です。接続付近が水に濡れていないか確認して下さい。ギターシールドの方向は特にありません。一方をギターのジャックに、一方をアンプに繋いで大丈夫です。


3.アンプに繋いでみる

ギターからシールドを伸ばし、アンプの「INPUT」に繋ぎます。繋いだ後にアンプの電源を入れましょう。そのあと、ギターをオンにし、エフェクターがあればエフェクターもオンにします。


2.アンプを操作する

オンにすれば、ギターの音がアンプから出て来る準備が出来ました。すぐにアンプのボリュームを上げずに、最初は1目盛りくらい上げてみて下さい。音が少し出ましたか?

出てこない場合は、電源をそれぞれ確認してみて下さい。アンプの場合は、オンにするとライトが点灯するタイプが多いです。ギターの場合は、ボリュームを最大にして下さい。間違って、アンプのボリュームを最大にしてしまうと、とてつもない音が出てしまいご近所迷惑になるので、ご注意を!


1.アンプで出来る音色がどの程度なのか確認してみる

とりあえず音が出たのを確認したら、今度は「音量」、「歪み」や「クリーントーン」などを調整していきます。

スタジオなどにあるスタックタイプのアンプですと、アンプにエフェクター機能が備わっていますので、GAINだけでなく、低中高音部を操作していろいろな音色を作り出すことが出来ます。

しかし、家庭用のコンパクトなアンプの場合は、「歪み」や「クリーントーン」くらいの操作が出来るくらいのコンパクトなものが多いと思います。もっと音色を細かく設定したい場合は、別途エフェクターを用意してみて下さい。


2.アンプで音を調整してみる

一般的な家庭用アンプを例にとって、説明してみたいと思います。

INPUT→ギターシールドを差し込む
PHONE→ヘッドフォンやイヤフォンを差し込む
VOLUME→全体の音量を調節出来ます
GAIN→歪みの設定が出来ます
CLEAN→クリーントーンの調節が出来ます

低中高の音域の操作が出来るものについては、以下のようになります。
TREBLE→高音域を調整する
MIDDILE→中音域を調整する
BASS→低音域を調整する


3.番外編:スタンバイスイッチのあるアンプの場合

ここでは簡単にコンパクトタイプのアンプの使い方を説明してみました。大容量のアンプやスタックタイプのアンプも、基本的には同じ扱い方をするのです。

しかし、マーシャルアンプの場合、パワースイッチとスタンバイスイッチというものがあって、メインのパワースイッチを押すまでもいかない短時間アンプを使わないのであれば、スタンバイスイッチをオンオフするということなどで使われますが、スタンバイスッチのある場合はまた操作の順番が違うと機材を痛めてしまうので、要注意です。

<電源を入れる場合>
1.機材が全てオフになっていることを確認する
2.パワースイッチをオンにする
3.2分か3分待つ
4.スタンバイスイッチをオンにする

<電源を落とす場合>
1.機材が全てオフになっていることを確認する
2.スタンバイスイッチをオフにする
3.2分か3分待つ
4.パワースイッチをオフにする

アンプの使い方を間違うと、機材を壊してしまうことにつながりかねないので、お取り扱いは要注意を。スタジオを借りた時など、スタジオのスタッフの方にこの点を強く念を押されることがあるかと思いますが、アンプは高い機材なので壊すと大変です。くれぐれもご注意を。