ギター初心者のうちは、特にコードにおいて「指が届かない」という事があるかと思います。

特に手が小さかったり、女性や子供の場合が多いかとは思いますが「指が届かないから」とギターを諦めてしまうのはもったいないと思います。

指が届かないときにはどうすれば良いか、アドバイスが出来ればと思います。


1.弾かないのもテクニック

ギターを始めたばかりの初心者は、中級者・上級者に比べて指は間違いなく動きません。ギターの弦の押え方にはコツがあります。余計な力を抜いて、しっかり押さえるという事が必要なのですが、いきなり出来れば苦労はしません。

また、中級者・上級者は初心者に比べて、指の横方向の可動域が広いです。これは練習を重ねて、先ほどの「コツ」と合わせて覚えていくものですが、練習をいくらしても届かないときは、「弾かない」という事も取り入れてみてはどうでしょうか?

「F」のコードで具体的に説明すれば、指が届かない一番の原因は「6弦のF(1フレット)」の音を鳴らしているのが原因です。

6弦を押さえるために一生懸命に人差し指を伸ばして、力の入らない指の腹で1・2弦を押さえているため、ほかの指の自由が利きません。指が届かない理由はそこにあるかも知れません。

そこで「6弦を弾かない」という技を使います。5弦を押さえている指を少しずらして、6弦をミュート、残った指で、押さえるべき所を押さえてみて下さい。とても楽になるはずです。


2.手が小さくて届かないとき

手が小さい方や女性や子供の場合は、物理的に無理がある場合があります。その場合は小さい規格のギター(ミディアムスケール以下)をお勧めしていますが、どうしても届かない際は先に述べた、「弾かない」という事も重要になってきます。

コードは、いくつかの音を重ねて作られていますが(和音)、印象を決めるのは「トップノート」と言われる、和音の一番上の音、ギターでいえば、コードを押さえて1弦の音がそれにあたります。

その他の和音を構成している音は、とても乱暴な言い方をすれば「風味付け」でしかありません。押さえやすい形を探して、コードの形からいくつか弾いてみるのも良いかも知れません。


3.指が届かないギター初心者へのアドバイス

ギター初心者のうちに「指が届かない」という理由で練習に行き詰まると、ギター自体が楽しくなくなってくるかも知れません。しかし、ギターは弦が6本も張ってあります。

教則本にはない「弾かない」という工夫で、指が届かないと困っている方の力になれれば何よりですが、多くの場合は経験と練習を重ねることで、いつの間にかちゃんとコードが弾けるようになります。騙されたと思って、続けてみるのも良いかも知れません。