エレキギターを弾くうえで必要になってくるのはアンプですが、初心者におすすめのアンプはどんなアンプなのか?

それを今回は考察していこうと思います。

これからアンプを買おうと思っている初心者の方は参考にしてください。


1.アンプの種類

一口にアンプと言っても色々な種類があり、エレキギターに限らずギタリストは自分好みのアンプ、と言うものがあります。

とは言え初心者の方からしてみれば「アンプってそんなに変わるものなの?」と思う方も居ると思います。

結果で言えばアンピで音は面白いぐらいに変わります。

どんなにいいエレキギターを使ってもその音を出すアンプが酷いものであれば、台無しになってしまいます。

初心者の内は分かりづらいと思いますが、上達してくると分かるようになるので、自分好みのアンプを探す時の為にも基本的な種類などは覚えておくといいでしょう。

まず、エレキギターのアンプにはトランジスタアンプ(ソリッドステート)と真空管アンプ(チューブアンプ)と言った大きく分けて2種類のアンプがあります。


2.2つのアンプの違い

2つの違いは電気信号をどの様に増幅するか、と言うことです。

真空管アンプは名前の通り、中に真空管が入っていてこれが増幅させる装置となります。

暖かみのある音が特徴で、この真空管特有のサウンドを好むギタリストも多いぐらいです。

ただし、真空管には寿命が存在するので、寿命を迎えた真空管は交換が必要になりますし、パワー管にはバイアス調整なども必要な為、初心者が扱うには難易度が高いでしょう。

また、真空管を使用する前に暖めてやる必要がある為、スイッチを入れていきなり使用できる訳でもありません。

アンプにスイッチが2つあれば真空管アンプです。

対してトランジスタアンプと言うのは、電子部品のトランジスタを使用したアンプとなります。

一般的な楽器店などでよく見かけるアンプは殆どがトランジスタアンプだと思います。

トランジスタアンプの特徴として、真空管アンプの歪みは自然に歪んでいくのに対して、トランジスタアンプは一定値から急激に歪むと言う特性を持っています。

また、トランジスタアンプのメリットとして真空管の様なメンテナンスが不要で扱いやすいと言う事が大きいです。

アンプにはワット数と言うものがあり、単純に言えばこれが大きければ大きいほど、大きな音が出せます。

自宅で練習するのであれば30wまでのアンプにしましょう、それ以上のものになってくると自宅で練習するには性能を十分に引き出せなくなってきます。

では以下にアンプの細かな分類を説明します。


1.コンボアンプ

コンボアンプとは後述するヘッドアンプとキャビネットを1つにしたタイプのアンプで、持ち運びに適しています。

個人所有で持ち運びなどを視野に入れた場合、コンボアンプをチョイスする方は多いと思います。

ただし、自宅練習で扱うにはサイズ、ワット数共に大きいため自宅で使用するには不向きです。


2.ヘッドアンプ

ヘッドアンプはプリアンプ、パワーアンプのみを搭載したものです。

一般的なアンプ機器のギター版と考えてもらうと分かりやすいでしょうか。

ヘッドアンプ単体では音が出せませんので、キャビネットと呼ばれるスビーカーとセットで扱うものになります。

ヘッドアンプのメリットとしては、キャビネットと独立しているので好きなものを選択できるところにあります。

例としてはマーシャルのヘッドアンプにヒュース&ケトナーのキャビネットを使用するなど。

ただし、こちらもヘッドアンプ単体でも出力が高くキャビネットも併せて考えると自宅で使用には向いていません。


3.小型アンプ

一般的に自宅などで練習するのに向いているのはこのタイプのものです。

コンボタイプのものが多く、出力も30wまでですので、自宅で使用するには十分です。

小型ながらハイエンドなタイプのアンプなどもありますので、自宅で練習したり宅録するにはこのクラスのアンプで十分です。

また、先述したコンボアンプにもありますが、モデリングアンプと呼ばれるエフェクトがいくつか搭載されているものもあるので、初心者にはおすすめでしょう。