エレキギターの練習に最適なのが、クロマチックスケールというものです。これは、半音ずつ上がるタイプのスケールで、正にギターの配列に最適な並び方をしたスケールなので、指の練習のためにギタリストさんはよく行う練習スケールと考えて頂いても良いかと思います。

エレキギターは、ご存知の通り、半音半音とフレット繋がりで音程が高くなっていく構造を持った楽器で、例えば、1フレットに人指し指、2フレットに中指、3フレットに薬指、4フレットに小指というようにポジションし、ゆっくり弾いたり速く弾いたりしながら、指が動くようにする格好の練習をするのに最適なスケールなのです。

試しに、幾つかのエレキギターのクロマチック練習メニューを用意しましたので、練習のためにもやってみて下さい。


クロマチックスケールで指のトレーニングをしよう

クロマチックスケールを利用して、半音半音と上がったり下がったりする指のトレーニングが出来ます。寒さにかじかんだ指を温めるためにトレーニングしたり、練習不足を補うために指の練習をしてみたりと、いろいろな使い方が出来ます。


1.八分音符のゆっくりめのクロマチックスケール

先ずは、初めてのクロマチックスケールとして、比較的ゆっくりめの指のトレーニングに最適な練習メニューをご用意しました。

基本は、1フレットから4フレットまで、それぞれ1弦から6弦まで使い、上に上がっていくタイプのクロマチックスケールの練習メニューです。

八分音符なので、リズムも刻みやすいので、最初にやってみて、だんだんと速めのテンポにしてみると、よりトレーニングになるでしょう。

1フレットに人指し指、2フレットに中指、3フレットに薬指、4フレットに小指と置いて、練習してみて下さい。最初は薬指と小指の分離が難しいかと思いますので、よく分離が出来るよう、テンポを狂わせることなく、薬指と小指がしっかりと弾けるように、何度も何度も練習してみましょう。


2.十六分音符、ハイポジションのクロマチック

次は、十六分音符の速めのクロマチックスケールの練習メニューです。



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7フレットスタートの、ややハイポジションでのクロマチックスケールです。7フレットに人差し指、8フレットに中指、9フレットに薬指、10フレットに小指を置いて、十六分音符の速めのクロマチックスケールを練習してみましょう。

速く弾くと、より薬指と小指の分離が難しくなるかもしれません。けれど、この先いろいろな曲を弾くに当たって、どの指もきちんと音が奏でられることが必要となりますので、頑張って練習してみて下さい。


3.十六分音符、ハイポジションの下がるタイプのクロマチック

次は、十六分音符の速めのクロマチックスケールの練習メニューです。


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今度は、10フレットスタートの、ややハイポジションでのクロマチックスケールで、音が下がっていくタイプの練習メニューをご用意しました。

10フレットに小指、9フレットに薬指、8フレットに中指、8フレットに人指し指を置いて、十六分音符の速めのクロマチックスケールを練習してみましょう。

小指スタートの練習なので、バランスを取るのが若干難しいかもしれません。バランスの不安定さに負けることなく、着実に安定した演奏が出来るように、練習を重ねて下さい。