ギター(エレキギター含む)には「スケール長」という規格があります。演奏における音階を指す「スケール」とは別の話ですので、念頭に置いておいてください。

ここでは「ショートスケール」と呼ばれる規格について初心者にもわかりやすく解説したいと思います。


1.初心者にもわかるエレキギターのショートスケール

ショートスケールの「スケール」とは、ナットからブリッジのサドル(弦が載っている所です)の間の長さを表します。スケール長などとも言います。

代表的なギターのスケールは「ロングスケール」「ミディアムスケール」「ショートスケール」の3種類で成り立っています。

その中でもショートスケールは字の通り短く、ナットからサドルまでが610ミリと短く作られています。エレキギターにおいては、ジャガーやムスタングなどが有名です。


2.スケールが短いと何が違うのかというと

このスケールが違う、ショートスケールの場合なにが変わってくるかというと、フレットの間隔が狭くなり、弦の張り具合(テンション)が弱くなります。

フレットの間隔が狭いと、女性や子供など、手の小さい人が弾きやすいというメリットがあります。また減のテンションが弱くなる為、弦を非常に押さえやすく感じるかと思います。

長さが短い分、小ぶりなギターに使われることが多いため、体が小さいうちや女性にとってはちょうど良いのではないでしょうか?

その代わり、テンションが低い分を弦の太さで補う必要があるため、一般的には「10−46」と言われる弦の太さ、またはそれ以上の太さが必要になります。


3.ショートスケールのギターは初心者にはお勧めです

初心者のうちは、どうしても弦を押さえる手に余計な力が入ってしまい、手を痛めがちですが、ショートスケールのギターの場合は構造・規格の時点で押さえやすく、指が届きやすい、と言い換えることが出来ます。

初心者が、ギターを弾くことに慣れるため、またコードの押え方を練習するためには、ショートスケールのギターは「調度良い」ギターとも言えます。

また、エレキギターで有名なショートスケールですが、アコースティックやクラシックギターでもショートスケールで作られているギターは多数ありますので、もし迷われている方がいたら、一度手に取ってみるとわかりやすいです。

初心者に優しい「ショートスケール」のギター、ぜひ一度触ってみてはいかがでしょうか。