エレキギターやっていると「ロングスケール」という言葉を目にすることがあると思います。「ロングスケール」とは、ギター本体の規格のことですが、詳しく解説していきたいと思います。またその特徴やお勧めセッティングなど、紹介させて頂きます。
1.ロングスケールのエレキギターとは
「ロングスケール」とは、ナットからブリッジのサドルまでの長さが648mm(25.5インチ)で作られている、という意味です。「ストラトキャスター」「テレキャスター」などがロングスケールのエレキギターの代表格として挙げられます。
この「スケール」は長さに応じて何種類かありますが、その中でも「ロングスケール」は、名前の通りほかのスケールに比べて長めに作られています。
長く作られていると何が変わるのかというと「フレットの間隔が長くなる」「弦のテンション(張り具合)が強くなる」といった特徴が挙げられます。
2.ロングスケールのメリット
ロングスケールのエレキギターには、いくつかのメリットがあります。
ロングスケールは、デタッチャブル(ボルトオン)と呼ばれる、ボディーとネックがボルト(ねじ)で止められている構造のエレキギターに多く採用されているため、万が一ネックに重大な問題が起こった時「ネックを交換して修理」という選択肢が取りやすいです。
ロングスケールで作られたネックは大変多く流通していますので、交換が必要の際はすぐに見つかる、といったメリットがあります。
また、多くのメーカーがロングスケールを採用しているため、ギターの買い替えが必要な場合に、慣れ親しんだ演奏感のギターが多数存在しているのも強みと言えるかと思います。
3.ロングスケールのエレキギターの特徴
ロングスケールを採用しているギターの多くは(もちろん例外は多々ありますが)「09〜42」という細めの弦を張るのが一般的です。
ギター自体弦のテンションが高いため、細めの弦を張っても「しっかり鳴ってくれる」といったイメージです。こちらは人により感じ方の差が大きいところですので、ぜひ手に取ってみて下さい。
また、フレットの間隔が広いため、指が太い人でもハイフレットの演奏がスムーズにできる、というのも魅力です。逆に手の小さい人には、少しストレッチ気味なフィンガリングを求められる場合がありますが、そのあたりは慣れの部分が大きいので、使い続けてみて下さい。
セッティングに関しては(趣味が強く出たお勧めですが)「ロングスケール+10〜46弦」のセットを勧めています。慣れると手放せない組み合わせですので、自分のギターの可能性を広げてみたい際は、一度試してみるのも良いかも知れません。