エレキギターには、弦の長さ(スケール)の違いにより、いくつかの種類があります。今回は「ショートスケール」、弦の長さの短いギターについて勉強しましょう。


ショートスケールの代表格:ムスタング、ジャガー、リッケンバッカー等

ショートスケールの代表格は、フェンダーのムスタングや、フェルナンデスのZO-3、アンプ内蔵のミニギターやお子さん向けのエレキギター、ジャガーやリッケンンバッカーなどがあります。

ショートスケールの弦長は、609.6mmです。それ以下のものもショートスケールといます。ロングスケールの647mmと比べると、ずいぶん短いですね。

フェンダー・ムスタングですと、様々な有名なギタリストが愛用しています。Char、hyde(L’Arc~en~Ciel)、トッド・ラングレン、カート・コバーン、ジョニー・ウィンター、ノラ・ジョーンズ、パティ・スミス、ジョン・フルシアンテ(元レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)他。

弦の長さが短いだけあって、フレット間の幅も短く、手の小さな方、女性やお子さんにも使いやすいギターです。ネックも小さく、指板も抑えやすいです。ギターの重量も軽いギターです。

ショートスケールギターにあまり細い弦を張ってしまうと、ビビリ等の原因になってしまうため、あまり細い弦はオススメできません。


速弾きの練習メニュー

せっかくフレットの幅の短いショートスケールなので、ここはエレキギターの速弾きの練習のご紹介をします。

今までのエレキギターのプレイで、運指がどうしてもうまく出来なかった、速弾きが出来なかった、と失敗点を、ネックが小さく取り回しが簡単なショートスケールギターで練習して慣れておく、ということも可能なのです。ぜひ、ショートスケールのエレキギターを使い、この練習メニューで練習してみましょう。

今回は簡単な練習メニューとして、ペンタトニックスケールの速弾きをやってみましょう。

最初はゆっくりと弾き、徐々に速く弾いてみましょう。
Eマイナーペンタトニックスケールの練習メニューです。ギタープレイヤーの憧れ、ハイポジションで弾きまくることを想定して、練習してみましょう。



10-1

6弦12フレットのルート「E」起点に人差し指を置き、6弦15フレット「G」は小指を置き、5弦、4弦、3弦、2限、1弦へと移動していきます。5弦から3弦までにある14フレットは薬指を使います。

今回は6弦から1弦への移動を楽譜にしましたが、1弦から6弦まで逆に弾いてみるのも練習になります。

エレキギターの演奏の時に注意したいのは、エレキギターは電気を通して弦の振動を拡大して伝えますので、アコースティックギターの生の音に比べると、弦の音の振動がより増幅される特徴があるので、しっかりと1つ1つの弦の音を伝えるために、同じ弦に幾つかの音を奏でる時には、他の指を弦から離さないで置いておくという点があります。

これをすることで、フィンガーポジションが安定し、指がフラつかずに次の弦移動が楽に出来るようになります。

同じ弦に2つ以上の音を奏でるという時には、上昇する弦移動の時には、ヘッドに近い部分の音を奏でる指を指板に置き、ヘッドから遠い部分を弾くということをします。また、下降する現移動の時には、ヘッドに予め同じ弦の2つ以上の音の位置に指を置いて、ヘッドから遠い部分の音を奏でたら指板から指を離します。