コードやリズムがわかってくると、エレキギターをもっといろいろと弾きたくなってくると思います。ここでは、毎日行いたいエレキギターの基礎練習についてご紹介します。楽しく練習して、ぜひ上手なギタリストになりましょう!

もっと上手に、もっとたくさんの曲を、と思う気持ちに応えられるよう、毎日の基礎練習が欠かせません。毎日続く基礎練習メニューを伝授いたします!


1.ギターが無くても出来る練習法

エレキギターがあるからエレキギターの練習が出来るというわけではありません。ギターが近くに無い日常だからこそ出来る基礎練習法がここにあります。簡単な基礎練習を毎日続けてみましょう。

ギターの奏法を大きく分けて「コードを鳴らす方法」と、「アルペジオで弾く方法」に分けて考えてみましょう。


1.リズムに慣れる

ギタリストは体感的にリズムを知っています。

音楽を奏でる人は、どんな楽器を演奏する人でも、リズムを体得していることが大事です。生まれながらに持ったリズム感ということもありますが、リズムを体感的に刻むことで拍子をとる訓練をすることで体得するという練習をし努力をしているものです。

好きな音楽を聴いているときにも、どこかで音楽を小耳に挟んだときにも、身体でそのリズムを刻んでみましょう。

手で、足で、肩で、身体全体で、いろいろなリズムの刻み方があります。ギタリストは手が塞がり、ライブなどでは立って演奏することもあると思いますので、足でリズムを刻む練習もしてみましょう。

だんだんとリズムを体得することが出来るようになりますよ。


2.【エアギター】コード&リズム編(右手訓練)

ピックを持っていると仮定して考えてみます。左利きの人は、左手の訓練をして下さい。

コードを弾くときには、一般にピックを軽く持ち、手首のスナップを効かせながら、腕の上げ下ろしをリズミカルにしながら弾くと、より元気よく軽快に聞こえるものです。肩の力を少し抜いて、気軽な気持ちでストロークを刻む練習をしてみましょう。

リズムを刻むときに、前回の「エレキギター初心者におすすめの練習曲」にも書きましたが、4ビート、8ビート、16ビートなどのリズムが基本的にあり、曲目のテンポにもよりますが、1小節に粒の揃ったリズムを刻むことが必要とされます。

基本、4分の4拍子なら、一小節に四分音符が4つ入ります。これをひとつずつジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャカと上から下に弦を爪弾く、これだけで簡単な4ビートです。。

八分音符なら、一小節に八分音符が8つ入ります。1つの四分音符は、八分音符が2つ分です。なので、四分音符分をジャカジャカと上下の弦を1往復弾くことを4回、ジャカジャカ・ジャカジャカ・ジャカジャカ・ジャカジャカと一小節の中で弾くと、8ビートが奏でられます。

十六分音符なら、一小節に十六分音符が16個入ります。1つの四分音符は、十六分音符が4つ分です。なので、四分音符ひとつ分をジャカジャカジャカジャカと上下2往復の4音、これを4回弾くと、16ビートが奏でられます。

なので、好きな曲を頭に思い描きながら、右手をリズムを刻みながらエアギターを奏でてみると、よりリズムが体に馴染むことが出来ます。


3.【エアギター】アルペジオ編(左手訓練)

美しい旋律が楽しめるアルペジオも、このエアギター的練習で粒の揃った弾き方を体得出来ます。

人間の手の指は、親指から中指までの指は使用することが多いために、動かしやすく出来ているものですが、薬指や小指は実はあまり日常で単独で動かす機会がありません。

そのため、この薬指と小指が自由に動かないという悩みを皆さん抱えることが多くなるようです。薬指と小指を個別に動かす練習をしてみましょう。

まず、机のようなところに左手を軽く置きます。左利きの人は、右手で訓練します。

机のようなところに置いた左手の指を、弦を押さえるような気持ちで、トントントンと人差し指から中指、中指、薬指、小指と順番に動かしてみましょう。一巡したら、今度は小指から人差し指に向かい順番に動かしてみましょう。これを何度か続けます。

今度は、人差し指→中指、中指→人差し指と2本ずつを動かします。次は、中指→薬指、薬指→中指の順番、そして最後は難関の中指→小指、小指→中指の順番で動かしてみます。

この時、動かしている指の他の指は、すべて机のようなところにつけたままにして、動かした指だけが宙に浮いている状態を作ります。こうすると、よりギターを弾いているときと同じような状態が作れます。

最初はなかなか思うように動かないものですが、毎日続けていると、だんだんと簡単に動かせるようになっていきます。動かし方も、トントントンと同じ速度でテンポよく動かせるように注意してみましょう。


2.ギターを使う練習法

実際にギターを使う練習も忘れてはなりませんね。


1.弦に沿った指の練習

どこのフレットでも構いません。やりやすいフレットを選んでみましょう。

例えば、6弦の3フレットに小指(ソ)を、4フレットに薬指(ラ)を、5フレットに中指(シ)を、6フレットに人差し指(ド)を置いてみます。順番に小指から薬指、中指、人差し指の順番で動かし弾いてみましょう。何度か弾いたら、今度は人差し指(ド)、中指(シ)薬指(ラ)、小指(ソ)と逆方向へも練習してみましょう。これを1セットとします。

上記でも説明しましたが、弾いている指以外の指は弦に触わったままにしておくということに注意して下さい。

最初はゆっくり、だんだんと速く弾いてみましょう。

今度は5弦のセット、4弦のセット、3弦のセットというようの練習してみましょう。


2.フレットに沿った指の練習

今度は、フレットに沿った指の練習をしてみます。

今の「弦に沿った指の練習」の手の位置のまま、今度は6弦の例えば3フレットの小指→薬指→中指→人差し指と動かし音を奏でたら、同じ3フレットのまま5弦にそのまま移動し、小指→薬指→中指→人差し指、次は4弦、3弦、2弦、1弦と移動させます。

1弦に到達したら、今度は1弦、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦と移動します。

次は逆方向に、6弦の人差し指の6フレット→中指の5フレット→薬指の4フレット→小指の3フレットの音を奏でます。次に5弦、4弦、、、と移動させ1弦で終わります。

この練習では、なめらかにギターソロを弾くときになど、とても役にたつ練習方法です。

同じく、弾いている指以外の指は弦に触わったままにしておくということに注意して下さい。綺麗なアルペジオ、ギターソロが出来るようになります。