エレキギターには、弦の長さ(スケール)の違いにより、いくつかの種類があります。今回は「ミディアムスケール」、ギタリスト憧れのレスポール型ギターに適した練習メニューを紹介します。


ミディアムスケールの代表格:レスポール

今でもエレキギターのギタリストの愛用ギターといえば、ストラトキャスターとレスポールの両巨頭が大人気ですね。今回はそのミディアムギターのレスポールでの練習メニューを紹介します。

レスポールを代表格とも言えるギターのミディアムスケールは、628.65mmです。

ピックアップはダブルコイルのハムパッカー仕様で、そのためにとてもパワフルかつアグレッシブな音色が特徴で、ストラトキャスターに比べると低中音の音域が得意で、クリーンサウンドはより甘くより深い音色が奏でられ、クリーンと歪みの差も楽しめるのも、レスポールの特徴です。またブリッジミュートがしやすいという特徴もあります。

レスポール愛用者は、ジミー・ペイジ、スラッシュ、ジョー・ペリー、松本孝弘、ゲイリー・ムーア、デュアン・オールマン、ザック・ワイルド、等々。


低音域の練習メニュー

ロングスケールのストラトキャスターは細めの音色で軽快に叩き出すアプローチが得意で、ショートスケールは取り回しが容易な軽さと小ささにあります。それではレスポールの魅了はなんでしょう。ズバリ!低音域のソリッドなストロークです。ブリッジミュートの練習と共に、この練習メニューをやってみましょう。

低音域のワイドなロックフレーズの練習メニューです。



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まずは普通に弾いてみましょう。

一箇所、装飾としてスライドを使った練習も取り入れてみました。画像の「スライド」と書いてある箇所は、同じ指で隣り合ったフレットにそのまま移動するテクニックです。詳しく示すと、以下の画像のようになります。



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そして、今度はレスポールといえばブリッジミュート。ブリッジミュートも取り入れて練習してみましょう。



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ブリッジミュートは、ピックを持つ利き手のテクニックです。弦を弾くときに、通常は弦を振動させるために弦に触れないで弾きますが、ブリッジミュートは弦に手を当てることで、振動を抑えながら、力強くもソリッドな音色を醸し出します。

小指のラインの手のひら部分をブリッジ上に当てて、弦を押さえる形で弾きます。ブリッジミュートではない音符を弾く時には軽くピックを持つ手を浮かせ、ブリッジミュートの部分ではまた弦を押さえるの繰り返しをします。慣れないうちは、ゆっくりと弾くことで練習をしてみましょう。ある程度弾けるようになったら、だんだんとテンポを上げていきます。メトロノームでリズムに合わせながらブリッジミュートを刻みましょう。