エレキギターの基礎がわかってくると、もっともっとかっこいいギターのフレーズを学びたくなります。ここでは、そんな方のために、簡単だけどかっこいいエレキギターのフレーズを基礎練習の練習メニューとして、有名アーティストの曲をご提案させていただきます。


1.かっこいいギターフレーズの曲まとめ

ちょっと頑張れば初心者でも弾けるようになる、ロックミュージックの王道の、かっこいいギターフレーズの詰まった曲をいくつかご紹介させて頂きます。


1.LED ZEPPELIN「Whole lotta love」

これはロック好きなら知らないとは言わせない、レッド・ツェッペリンの有名曲です。邦名は「胸いっぱいの愛を」と言います。

運指もテクニックも速さにおいても、初心者でもちょっと頑張れば弾くことが出来るフレーズです。ギターソロになるとそれなりに難しくなりますが、イントロのリフが同じように続く曲なので、このフレーズを習得してしまえば、ソロまではとりあえず弾けるようになります。

古典的ハードロックであり、ヘヴィメタルの元祖とも称される曲なので、やっておいて損はありません。



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実際は、イントロ部分は2小節めのフレーズが4回続きますが、歌が始まってからは1小節めと2小節めの繰り返しが続くので、このフレーズを覚えておくと、ギターソロ以外の部分はほとんど弾けるようになります。

慣れてきたら、始めの「6弦7フレット」の音を出す前に、隣のフレットの「6弦6フレット」の一音から始めて、スライドとして演奏してみると、よりロックらしくかっこよくなります。

また、タブ譜に記してある和音以外の弾かない部分については、基本的には「音が鳴らない」ように注意しミュートをかけて弾くのが普通です。

ミュートとは、通常エレキギターを弾くときにしっかりと指で弦を押さえるのではなく、うっすら弦の上に指を乗せて「音を消す」という技法です。

この場合は、6弦7フレットは薬指、5弦5フレットは人指し指で、タタータターと弾き、次の5弦7フレットは小指、そして4弦9フレットの和音は中指で1度和音を鳴らし、6弦は開放弦で3つの繰り返しです。その5弦7フレットと4限9フレットの和音を演奏する時に、余っている人指し指で軽く6フレットあたりを触ると、弾いていない弦の音がミュートされます。これがミュートのやり方です。

ただ、今回は初心者向けの最初のかっこいいフレーズの練習なので、最初はミュートを演奏するのが困難かもしれません。なので、始めはミュートにこだわらず、音を演奏する、音符を弾いてみるというところに重点を置いて弾いてみることが大切です。だんだんと練習していくうちに上達したら、ミュート(弾かない弦の音を消す)についても気にして見て下さい。


2.The Rolling Stones「Jumpin’ Jack Flash」

比較的コード進行も簡単なのにノリが良いのがいつまでも人気があるローリングストーンズの、邦名「ジャンピンジャックフラッシュ」です。

ストレートでタイトなロックリフが魅力の曲で、しかも覚えやすく簡単に弾けます。イントロの、特に印象的なリフの部分を抜き出してみました。



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このフレーズだけで、ローリングストーンズらしさも伝わる、とても印象的なリフだと思います。まずはこのフレーズをゆっくりと指板を確認しながら、弾いてみましょう。難しい弦移動もありませんし、確実に弾いていけば、大丈夫です。


2.かっこいいギターフレーズの最後に

上記のLED ZEPPELIN「Whole lotta love」の回でも説明しましたが、このThe Rolling Stones「Jumpin’ Jack Flash」でも、ミュートが必要になってきます。

まずは、この基礎練習では音符に慣れて、実際に音を出してみることが大切なので、だんだんと上達してからミュートをトライしてみるというやり方でもいいかもしれません。