プレイスタイルによって使わない人なども居ますが、初心者の方は勿論エレキギターを弾く基本として使用する弦を弾くための道具がピックと呼ばれる物です。

ここではピックの役割とどんな種類があるのかを説明していきます。


1.ピックの役割と持ち方

まずピックの役割としては基本的には弦を弾いて鳴らす為の物ですが、ピックを使う事で行うエレキギターの演奏でよく使われるピック・スクラッチと呼ばれるテクニックに用いたりもしますし、このピックと呼ばれる道具の使い方ひとつで上達の差が出るほど重要なものです。

ピックの持ち方ですが、人差し指の腹の横と、親指で手を振った時に指がピックが飛んでいかない程度の力でピックの弦を弾く部分が親指の向きに対して直角になるように挟んで持ちます。

エレキギターを始めたばかりの初心者や上達しない人にありがちなピックの持ち方の間違いですが、よく見掛けるのは挟むのではなく、摘まむ様なピックの持ち方です。

この持ち方ではピックの弦を弾く部分が指先に対して水平になってしまい必要以上に手首を曲げないと上手く弾くことが出来ないだけでなく、特にエレキギター初心者の方は慣れていないために体に力が入ってしまっているので手首に無理な力が掛かってしまい、手首を痛める原因にもなるので気を付けましょう。

正しい持ち方であれば手首に負担は掛からないので軽く弾いて手首に変な力が掛かっていると感じたらその弾き方は間違っていると言う事になります。

また、ピックは消耗品なので、使用して擦り減ってきたら新しい物を使うようにしましょう、角が擦り減った物を使用し続けても正しいフォームが身に付かないので上達は出来ません。


2.ピックの形状の種類

ピックと一口に言っても形や硬さ、材質など様々な種類があり、性格は様々です。

それでは、以下に代表的なピックの形を紹介していきます。


1.オニギリ(トライアングル)型ピック

丸みを帯びた正三角形のピックで、オニギリの形に似ている為ギターを弾く人の間ではオニギリ型と呼ばれているピックの種類で代表的なピックです、初心者の方はこの形のピックか、後述のティアドロップのどちらかを選ぶことになると思います。

コードを弾いたりカッティングをするのに適している為、フォークギターやベースをする方が使用することの多いタイプのピックです。

また、正三角形の形なので一角が擦り減っても他の角で弾けるのも特徴です。


2.ティアドロップ型ピック

ティアドロップと言う名前の通り、涙の滴の様な形をしたピックです。

エレキギターで使用されることが最も多いピックは恐らくこのティアドロップだと思います。

弦を弾く部分がオニギリ型に比べ鋭角に作られており、弦に引っかかる事が少ない為非常に扱いやすいピックです。


3.ジャズピック

その名の通り、ジャズを演奏するのに適したピックです。

ティアドロップより更に小さく、先端が鋭角になっているピックで、取り回しの良さが特徴の反面、コードストロークなどの大きな動きは苦手な部類に入り、小さいために演奏中に飛んでいきやすい面もあります。


4.ピックの硬さと弾きやすさ

ピックには大まかに分けてソフトまたはシン、ミディアム、ハードまたはヘヴィーの5種類の硬さがあり、言い換えるとピックの厚さになります。

ソフトなピックはよくしなるので弦に引っ掛ける事は少ないですが、その分弦に対するアタックは弱くなり、ハードのピックはアタックは強くなりますが、ピックがしならないので弾き方が悪いとピックを弦に引っ掛けてしまう事が多くなります。

ピック一つにもいろいろとありますが、初心者の内はソフトやハードと言った用途が偏ったピックでなく、クセの少ないミディアムのピックを使うことをお勧めします。