エレキギターに限らず、様々な弦楽器でも行われるハーモニクスというテクニックを学んでみましょう。ハーモニクスという名前のイメージ通りに、柔らかい音が普通のピッキングとは違う演奏方法で醸し出されます。

ハーモニクスにも色々なやり方があります。それぞれのやり方を、練習メニューと共に、一緒に学んでみましょう。

ハーモニクスとは「ナチュラル・ハーモニクスと「人工ハーモニクス」に大別できます。ナチュラル・ハーモニクスは、基本的に鳴りやすいフレットがあります。

弦長の半分、1/3、1/4のフレットが鳴りやすいです。他のフレットも工夫をしてみたら良い音がなります。歪ませた方が鳴りやすいです。いろいろと工夫してナチュラル・ハーモニクスを鳴らしてみましょう。


ナチュラル・ハーモニクスの練習メニュー

エレキギターのナチュラル・ハーモニクスは、指板にしっかりと指を押さえずに弦を奏でる奏法のことです。

ハーモニクスが成功すると、その弦の音よりも非常に高い優しい音が出ます。音階がはっきりしているのが特徴で、ハーモニクスでメロディーを奏でることも出来ます。

非常にまろやかで叙情的な音色が奏でられるので、エレキギターに限らずに、他の弦楽器やベースでも使用されるテクニックです。

ナチュラル・ハーモニクスの原理は、開放弦で12フレットをナチュラル・ハーモニクスで弾くと2倍の音が、弦長の1/3を弾くと3倍の音が鳴ります。この原理に合わないフレットを押さえても、ハーモニクスは鳴りますが、音が格段に小さく鳴ります。



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一番鳴りやすいナチュラル・ハーモニクスのポイントは、5弦、7弦、12弦のフレット面です。それ以外でも鳴るポイントはあります。


1.ナチュラル・ハーモニクスの出るポイント

ナチュラル・ハーモニクスが一番鳴りやすいフレットがあります。一番出やすいフレットは、5フレット、7フレット、12フレットです。

試しに、5フレットの6弦、5弦、4弦、3弦、2弦、1弦をそれぞれナチュラル・ハーモニクスで音を奏でることをトライしてみましょう。


2.ナチュラル・ハーモニクスの練習メニュー

ハーモニクスが出やすい5フレットでの練習メニューで練習してみましょう。

まず、6弦の5フレットのフレット板くらいに指を置いてみます。通常は指板までしっかりと押さえることを練習しますが、ナチュラル・ハーモニクスの場合は、指板まで指が到達せずに、軽く触る程度にしておきます。

そこをピッキングし、0.1秒くらいの程度で素早く6弦から指を離します。すると、どうでしょう、ピーンというまろやかな音が奏でられましたか?

同様に、6フレットの5弦も軽く押さえてピッキングをし直後に指を離してみましょう。ピーンというまろやかな音が出ましたか?同様に、4弦、3弦と次々と奏でてみましょう。


3.ピッキング・ハーモニクスの練習メニュー

エレキギターのピッキング・ハーモニクスを練習してみましょう。ギタリストのザック・ワイルドの得意技のピッキング・ハーモニクスは、ギターのテクニックでも難しいテクニックの一つです。

「歪みを高くし、ピックアップはリア側にする」こともポイントですが、まずはピッキングのコツを掴むことが大切です。

エレキギターのピッキング・ハーモニクスのコツは、ピックを弦に垂直に位置させ、深く持った状態で親指が当たる腹の外側部分を弦に当てて、弦を擦るというようなやり方です。



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ピックを斜めに持つよりも弦に垂直に持つ方が、ピッキング・ハーモニクスが鳴りやすくなります。ピックを少し指の間に隠すような感じで、親指の腹の左側(利き手が右手の場合)を弦に擦ります。