エレキギターを弾くことになり、ギターも買いました、機材も買いました、楽譜も揃えました、ピックの持ちかたも覚えました、ギターの構え方も勉強しました、コードも覚えました、と、胸ふくらむ思いで、ギターの練習をしようとしているところだと思います。

でも、そこまで準備したら、あともう一つ大事なことを忘れてはいけません。チューニングのやり方です。

チューニングの仕方を知らなければ、楽曲を弾くのは難シクなってしまいます。「あれ?こんな音だっけ?」の連続では、練習にも支障が起きてしまいます。

また他のメンバーと一緒に練習することも難しくなってしまうでしょう。より楽しく、よりスムーズに、ギターを練習するためにかなり大事なことは、チューニングと言ってもいいかもしれませんね。

そこで、今回はチューニング方法のまとめをご紹介したいと思います。

チューニング方法には幾つかやり方があります。まず、チューナーという機材を使うやり方です。そしてエフェクターにもチューナーがあります。そして、自分の耳を頼りに音を調整するというやり方もあります。一つ一つ、初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。


1.耳を頼りにチューニングをしてみよう

最初に、ギターの弦と音の構造の関係をよく理解した方が後のちの練習のためにもなるので、耳を頼りに殆ど器具を使わずにチューニングをやってみましょう。と言っても、そんなに難しくはありませんので、ご安心を。

ギターの弦とフレットは、それぞれ同じ音の配列を少しずつずらした位置関係に成っており、ギターを演奏する時に音階や和音が適度な位置関係で押さえられるようになっています。つまり、ギターの弦それぞれに全く別の音階があるわけではなく、同じ音の羅列をうまく弦とフレットに振り分けて成り立たせているわけですね。



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ギターの5フレットを縦に注意して見てください。まずは6弦から見ていきますと、6弦の5フレットは、隣の5弦の開放弦「A」と同じです。5弦の5フレットは、隣の4弦の開放弦「D」と同じです。

4弦の5弦は、隣の3弦の開放弦「G」と同じです。隣の3弦だけは5フレットではなく4フレットですが、隣の2弦の開放弦「B」と同じです。そして、最後は2弦の5フレットは、隣の1弦の開放弦「E」と同じなのです。

これを利用し、最初に6弦の開放弦「E」だけを調律してしまえば、あとは5フレットあるいは4フレットをそれぞれ隣の開放弦と同じ音に調律していけば、チューニングは簡単に出来てしまいます。

ただ、最初の6弦の開放弦の「E」を合わせるのがそもそも難しく、余程絶対音感が無い限り、なかなか合わせることが出来ないかもしれません。

けれど、音楽をやり続けていくと、次第に音感は養われます。いつか「あれ?この音、チューニングが狂っているかも」とわかる日が来るかもしれません。

なので、最初の6弦の開放弦の「E」は、ピアノや誰かの音をもらって合わせていくという方法をとって、このチューニング方法をやってみては如何でしょう?絶対に、音感は養われていきます。


2.チューナーでチューニングをしてみよう

便利で簡単なチューニングを使ってのチューニング方法を学んでみましょう。チューナーはたくさんの会社から色々な種類が発売されていて、大変手軽にチューニングをすることが出来ます。

自宅での練習だけでなくスタジオ練習などでも、チューニングを一つ持っていれば、正確なチューニングが可能になります。

チューナーによっては、エレキギターだけでなくベースやウクレレなどの弦楽器のチューニングも出来るものがあるので、その場合エレキギターのチューニングをすることを確認して、チューニングをしてみてください。

一般的にギターのチューニングは、440Hzで合わせます。もしあなたの持っているチューナーに周波数の設定があれば、この440Hzに合わせて下さい。

市販のチューナーは、ギターのヘッドに挟メルよう大きなクリップ仕様になっているものが多いです。チューナーをギターのヘッドに挟みこみ、ギターにアンプを繋いで、一弦ずつ引いてみましょう。


3.その他チューナーでチューニングをしてみよう

市販の一般的なチューナーだけでなく、他にもチューニングをする装置が最近はあります。スマートフォンのアプリにも、ギターのチューニングが出来るチューナーアプリがたくさんあります。無料のアプリもたくさんあるので、使いやすくより正確なものを選んでみるのもいいかもしれません。

また、コンパクトエフェクターにもチューナー機能のエフェクターがあります。ライブの本番の時など、市販のチューナーが使えないと言う場合や、ギターを1本しか持っていないような場合に、ステージ上でもスマートにチューニングが出来ます。

他のコンパクトエフェクター同様に、ギターにシールドで繋げ、チューナーの針と目盛りとをきちんと見て、正確なチューニングをしましょう。